20代で起業する方法
20代で起業したいと考えている方も多いかもしれません。
しかし、いざ踏み出そうとしても、経験不足やリスクが頭にちらついてしまいます。
足りないものをどうにかして補うことができれば、最初の一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。
そもそも、なぜ起業するのか
現在の日本では食べていくためだけなら、どのような職業に就いてもそれほど苦労はしません。
しかし、人は感情の生き物なのです。
もっと稼ぎたい、独立して自分の力を試したい、自分のやり方で社会に貢献したい、内外に多くの動機があります。
そして、その気持ちには老いも若きもありません。
思い立ったのが、20代の場合もあるでしょう。
事前準備
起業するためには様々な準備が必要になってきます。
資金の調達、販売先の確保、経営知識の習得、事業に必要な専門知識・技術の習得など、準備するものや、勉強しなければならないことがたくさんあります。
それをしないでいきなり会社を立ち上げるのは、必要最低限の装備も無しに登山するのに似ています。
ふもとから頂上は見えているのかもしれませんが、途中で起きるアクシデントやハプニングに対処できずに、下山を余儀なくされる可能性が高くなります。
実はこの準備段階で、多くの若年者が断念している事実があります。
起業する上での様々なハードルの中でも、特に経営知識の習得と、家族の理解を得ることができずに起業を断念しているのです。
参考 https://biz.moneyforward.com/establish/found/#i-6
会社を作るだけなら、とても簡単
とはいえ、そういう事前準備をしなくても『箱』を作るだけならとても簡単です。
個人で起業する場合は、とても簡単で税務署に開業届を出すだけです。
法人として開業する場合は、①定款の認証 ②法務局で登記 ③税務署へ届け出 ④社会保険に関する手続きが必要になります。
細かい内容はともかくとして、これらの手続きさえ済ませてしまえば、会社という『箱』はできてしまいます。
しかし、肝心なのは箱の中身であり、事業の実態です。
続けることが難しい
事前準備の段階で断念することもありますが、一歩踏み出してしまえば、会社は簡単に作れます。
しかし、ゴールは会社を作ることではありません。
売り上げを拡大して、その会社を成長させなければなりません。
ある程度の規模でやっていくにしても、安定した売り上げを維持していかなければなりません。
しかし、起業した会社の60%は一年以内に潰れてしまうというデータもあります。
様々な可能性がありますが、一年で廃業してしまうというのは、『箱』だけなら簡単に作れてしまうことに一因があるのかもしれません。
はっきり言ってしまうなら準備不足という事です。
大切なのは、お金の流れを作ること、会社にお金が入ってくる仕組みを作ることです。
管理能力も事務や会計の知識も必要ですが、何より大事なのは顧客です。
販売先の確保です。お金は顧客から流れてきます。
そして、現金は会社の血液ですので、うまく循環させなければ当然死んでしまうのです。
仮に資金がある程度回るようになってきたとしても、なんだかうまくいかなくなることもあります。嫌になることもあります。
それでも続けていくためには、お金を儲けること以外の目的も必要になってきます。
信用を得るために
会社にとって一番必要なのは信用です。
ただし、20代で会社を立ち上げた時には社会的な信用は相対的に低い場合が多いです。
なぜかと言えば、それは実績がないからです。
30代、40代で起業する人は、それまでどこかの企業で働いて何らかの成果を出しています。
企業家としての実績はやはり20代と同じようにありませんが、社会人としての実績がある程度の信用を担保します。
例えば、同じサービスを提供する会社でも、大学を出てすぐに起業した人と、大手企業で部長にまでなった後、退職して起業した人の会社だとあなたはどちらを選ぶでしょうか。
事実はどうかわかりませんが、後者のほうが重厚なバックボーンがありそうです。
サービスの質には年齢や過去の実績なんて関係ない、と憤慨している若い起業家も大勢いますが、これは自分本位な考え方にもとれます。
顧客の視点から見れば、当然しっかりした方を選びたくなります。しかし、顧客が細かく決算書を見てその会社を選ぶことは稀です。
そもそも始めたばかりの会社では、決算書など人に見せられるほど売り上げはありませんので、公開しないことが多いです。
選ぶという観点で言えば、一般消費者はもはやイメージで会社の商品を買います。生活の中でたくさんの商品を買わなければいけないのに、いちいち、財務諸表や企業の調査結果などを見てものを買うような面倒なことはしません。
20代で起業した場合は、とにかく、まずは一つ実績を作ること、それを信用につなげることが最優先事項になってきます。
20代で成功するために
このように、一番大切なのはお金を稼げる仕組みを作ることと、信用を得ることです。
お金の流れの上流には顧客がいて、その顧客の信用を守ることが、お金の流れを継続していく唯一の手段です。
しかし、スタートアップの時点では、社会での実績が少ない20代は不利になってきます。
どんなものでも実績がなければ人は信用してくれないからです。
口でどれだけ雄弁に語っても、行動が伴わなければ、誰も信用してくれません。
まずは実績を作ること、信用を得る事。その先に、作ったばかりの会社の展望が見えてきます。