大卒で稼げる仕事に就職する方法(正社員編)
2017年現在、その年の高校の卒業生の約50%が大学に進学しています。
かつて、大学の進学率が低かった時は一種の武器でしたが、もはや大卒という肩書だけではなかなか思った通りの会社に就職できなくなって久しい状況です。
そのような中で、どうやったら稼げる仕事に就職できるか、その方法を考えていくのは重要なことです。
大卒の価値
稼ぎたいとき、才能があれば独立するのもいいですが、それを見据えていたとしてもやはり最初はどこかの組織に入って経験を積みたいと思うかもしれません。
もっとも、日本人の多くは安定志向が強いので、できるだけいい会社に入ってそこで定年まで勤めたいと思う人も多いでしょう。
大卒で稼げる良い会社に就職するにはどうしたらよいでしょうか。
周りを見回せば、大卒というだけなら山ほどいるので、その肩書だけではなかなか苦しくなってきています。
正社員として、稼げる会社に就職するにはそれに加えて何かが必要になってきます。
稼げる会社に選ばれるために
稼げる会社に、そこに正社員として勤務したいと思うのは当然の事です。そして、その当然とは、多くの人が考える事でもあります。
良い会社には、大勢の応募者がいます。その中で採用を勝ち取って選ばれるためには、何をしなければならないのでしょうか。
何が必要なのでしょうか。
大卒も細分化され、ランク付けされる
まずは学歴でしょう。
大卒にもランクが存在するのは周知の事実でしょう。
学力の高い大学を卒業しているというのは、一種のステータスでもあります。
近年、企業の中には採用にあたって出身大学を考慮しないというところもありますが、その多くは一定以上の学力で足きりをしたうえで、それ以降は考慮しないとしているようです。
それが今なお、多くの生徒が必死に塾にかよって勉強する理由の一つになっています。名前のある大学へ、できれば名門大学へ。
本当は大学で何を学んだかが重要なのですが採用する企業側にとって、学生一人一人に対して、何に必死に取り組んだかを調べる方法などありませんし、そんな時間もありません。
良くて、面接で数分話をするくらいです。
しかし、数分話しただけで、その人の事がわかるわけがありません。
コミュニケーションなど、他の部分が同じなら、良い大学を出たほうを採用するのが自然です。
学生時代の成果 大学で何をしてきたか
かつて大学生の時期をモラトリアムと言って、人生でもっとものんびりできる期間と思われていた時期がありました。
好きなことをして、自由を謳歌する時期だと思われがちであり、今もキャンパスライフという言葉にそれが集約されているように思います。
しかし、その言葉や雰囲気をうのみにして、何もせずに学生時代を過ごしてしまったら、そのあとの就職にも響いてきます。
企業の面接で、ほぼ必ず聞かれることがあります。
「あなたは、大学時代、何に取り組んでいましたか」
採用する企業の人事部の人間も超能力者ではないので、その人のすべてを見抜けるわけではありません。
しかし、面接で当たり障りのないことを言って終わると「なるほど、ありがとうございました」で終了です。
本当にのんびりと過ごすだけだと、話すこともなく、無理やりでっち上げて苦しい話をしなければならなくなります。
結局作った話ですので、面接官から少し突っ込んだ質問をされると、答え窮してしまいます。
そうなると、「この人は、大学で遊んでいただけだな」と判断されかねません。
そうならないために、大学でもしっかり何かに取り組むことをお勧めします。
既卒で、一度は就職していた場合
現在、新入社員の離職率のデータを見ると、1年目で10%、2年目で20%、3年目で30%となっています。
会社に対する現実と理想のギャップに耐えられなくてやめていくことが考えられますが、この場合、次の就職先を考えなくてはいけません。
第2新卒という枠組みで再就職することになりますが、やはり、新卒の時と比べて、若干敷居が高くなっています。
採用する側も、当然、社会人としての最低限のスキルやマナーを持っていると考えているからです。
この場合、もっとも多く聞かれるのが、「何故、前の会社を辞職したのですか」という質問だと思われます。
人には様々な事情があります。感情があります。
しかし、理屈に合わないやめ方をされたら、企業の方もたまったものではありません。
これは選ぶ側の心理です。
稼げる仕事に就くためには、まず、就職先を吟味することが大切です。
そして、その会社に採用されるには何をしたらよいかを真剣に考える必要があります。
まとめ
大卒で稼げる仕事に就職する方法という事で基本的な部分を見てきました。
企業の側に立ってみればまた別の景色が見えてきます。
多くの企業は、あなたがどんな素晴らしい人間性をもっているかを判断できません。
人は人の心の中をのぞきみることはできないし、見えたとしても定量化できません。
よって、何で判断するかというと、あなたが大学時代に成した何か、つまり実績を数値化して、優劣をつけるしかないのです。
部活動の成績、資格の取得、大学の試験での優・良・可、あるいは出身大学の名前もその一つとなります。