30代で稼げる人になるための心構えとは?
コンビニエンスストアの小さな本棚には、必ず「稼げるサラリーマンになるためには」「成約につながる雑談力」「ビジネスマナーで差がつく~」等の雑誌が並べられています。
コンビニエンスストアが、陳列する雑誌を厳格に厳選していることを考えると、上のような雑誌は常にそれなりのニーズがあるのでしょう。
社会人なりたての20代サラリーマンがあまり読まないであろうことを考えると、やはり雑誌のターゲティングとしては脂が乗り始めた30代サラリーマンなのでしょう。
誰しもが、少なからず抱えている悩みに対して、語り掛けているのです。こちらでは、その誰しもが抱えている悩みに対する答えとなる、心構えを紹介します。
サラリーマンとして生きるなら、上司には奉公しよう
30代サラリーマンの上司ともなると、40代さらには50代という例も珍しくありません。
40代・50代の上司という単語からも、その理不尽な言動で悩まされている部下をイメージすることが出来ます。
しかし、40代以上の上司ともなると、管理職、さらには経営層である為、上司の鶴の一声により本人の出世・左遷が決まってしまいます。
世間では、乱暴な上司には従う必要が無い、論理的に打ち負かしても構わないという意見も聞くことが出来ますが、唯我独尊を辿ったところで本人の自己満足の域を超えることが出来ません。少々生意気な後輩なら可愛がられることもありますが、その域を超えないよう、上司に奉公するよう心掛けましょう。
転職市場の動向を常にウォッチしよう
年収を決めるのは、本人の能力にも増して転職市場によるところが大きいです。
転職市場における自らのスキルの価値を常に意識していないと、現在所属している企業に自らを買い叩かれているか否かを判断することが出来ません。常にヘッドハンターを抱え、同業他社における情報を入手し、すぐにでも転職出来る状態にしておきましょう。
稼げる人になる為には、意味もなく企業に尽くすことをせず、あくまでビジネスとしての関係を保たなければなりません。その為にも、転職市場の動向を常にウォッチする必要があります。
内資企業と外資企業には、それぞれ良さがあります。
しかし、待遇面に関してシビアに法人と個人が交渉をし、妥協出来ないレベルにまで給料を引き上げるということに関しては、内資企業は外資企業を見習うべきです。
また、外資企業では、お抱えのヘッドハンターがいることが普通であり、交渉はヘッドハンターが全力を尽くして行ってくれます。
部下は、自らが出世するための駒と考えよう
出世競争が過酷なコンサルティングファームや外資投資銀行では、常人が想像できない出世競争が繰り広げられています。
上司は部下を奴隷のようにこき使います。しかし、これは一概には悪いことと断言することが出来ません。何故ならば、結果として上司が社内において高いポジションにつくことにより、部下も出世コースに乗ることが出来るからです。
その為、上司と部下の利害関係が一致し、暗黙の了解としてお互いに協力をし合う関係が築かれていくのです。
ここまでとは言いませんが、上司は部下に対して「俺を応援すれば、結果的にお前も出世コースに乗れるぞ」ということをアピールし、徹底的に駒として利用するというビジネスチックな考えも必要です。仕事は馴れ合いではなく、あくまでお互いの利害を追求するビジネスというゲームなのです。
基本的には管理能力を鍛える心構えを
30代は、どこでも通用するような管理能力か、業界を跨いで活用することの出来る汎用性の高い専門性を習得する心構えで日々の業務に邁進しましょう。
特に管理能力は重要です。何故ならば、自身がプレイヤーとして十分な能力を保有していても、一般人と比べて業務遂行能力が1.3倍になる程度が関の山であるからです。それならば、多くの部下の能力を1.1倍にする方が、結果として1.1×1.1×1.1・・・とパフォーマンスを累乗のように向上させることを目標にしましょう。
また、優秀なプレイヤーに非常に多いのが、自らが鍛えられた方法を部下に一様に当てはめてしまい、部下を潰してしまうパターンです。このような上司は、どこの業界・業種でも存在しますが、仲間からも部下からも背中を刺される状況に身を置く結果となってしまいます。
まとめ
30代で稼げる人に必要な心構えとは、「専門スキルの学習」「広範囲な実務経験」ではなく、「本質を見抜く考え」でしたり「人間力」です。
ビジネスの現場では、右手で握手をしながらも左手にナイフを隠し持つ、と言われているように、相手の本質を見抜くことが困難です。常に「相手は何を考えているか」「本質は何か」「利益は何か」を考え抜く必要があり、その後の現場能力として管理を通じて部下を効率良く動かす必要があります。
30代で稼げる人の心構えが「専門スキルの学習」「広範囲な実務経験」にのみ向いているような状況は、大学生や新卒社会人と変わりません。
ビジネスは、知識ではなく、当事者の利益のみによって巨額が動きます。実際に巨額を動かし、自らの利益となるように、日々の行動を改めるよう心構えをしましょう。