年収1,000万以上の仕事をしている人の共通点
近年の日本人の平均年収が420万円前後であることを考えると、年収1000万円はその倍以上稼いでいることになります。
しかし、それだけ稼げている人の数は就労者の約3~5%ほどとなっています。
この割合を多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれですが、普通にやっていたのではなかなか年収1000万円に届かないのは働いている人なら誰しも感じることでしょう。
しかし、ここで疑問も浮かんできます。
年収1000万円以上稼げる人と、そうでないひとにはどのような差があるのでしょうか。
稼げる人には何か共通点はあるのでしょうか。
稼ぎ方は人それぞれ
年収1000万円以上の人は全労働者の5%未満です。
しかし、数はそれほど多くないにも関わらず彼らは実に多様な方法で、年収1000万円以上を達成しています。
頂上は一つでも登頂ルートがいくつもあるように、目的に対するアプローチも実に様々な方法があります。
よって、それらを細かく分析することはあまり効率が良いとは言えないかもしれません。
業界、職種、スキル、資格、その人の考え方に至るまで、何をもって人の評価を得て、高い報酬を得ているかは千差万別です。
稼ぎ方は人それぞれなのです。
5%に入るための共通点
ただし、もう少しだけ視点を高い位置にもってきて、それらの人を俯瞰で眺めてみれば彼らが稼ぐことができている要素を抽象化して抽出することもできそうです。
簡単に言えば、稼げている人たちの特徴を少しだけ大ざっぱにまとめて見てみることです。
高い学歴を生かしている
まず年収1000万円以上を実現している人たちの多くは、高学歴でもって、高い報酬を得られる職に就いている人達です。
業界でも職種でも確かに年収は違ってきますが、最も大きいのは入る会社です。
全体的に年収の低い業界でも、その業界の大手に就職することができれば高い年収を実現することができます。
高年収の業界でいえば、金融・メディア・総合商社などが挙げられますが、やはりそこも入る会社次第で給与に大きな差ができます。
しかし、得てしてそのような会社に入るためには、高い学歴が必要になる場合が多いです。
会社の高度な業務に教養、語学力、論理的思考力などが必要になるから、などいろいろ理由をつけることもできますが、身もふたもない言い方をしてしまえば、そのような会社が好んで一流大学の卒業生を中心に採用するからにほかなりません。
また、学歴をそのまま生かして、大学の教員などになるのも有効です。
現在、大学の教員は募集枠が少なくなかなか就職も難しいのですが、講師、助教授、教授は厚生労働省の統計などにも、高年収として出てきます。
難関資格を取得する
もう一つの道としては難関資格を取得する方法が挙げられます。
医師・弁護士・会計士は日本の3大国家資格と言われていますが、取得するにもそれなりの時間がかかります。それぞれ資格取得に必要な学習時間は約5000時間~10000時間とも言われており弁護士の平均合格年齢は29.1歳というデータもあります。
また医師になるためには医学部に入学して6年、研修医として2年実務を経験する必要があります。実質医師として活躍できるのは30歳くらいからと言えるでしょう。
医師と弁護士は平均年収が1000万円以上の職種です。
会計士は若干下がりますが、それでも平均年収は700万円を超えているため、年収1000万円をねらうには十分な資格と言えます。
また、航空機パイロットの資格などもかなりの高年収が期待できる仕事です。平均年収が2000万円も超えますが、年に2回ほど厳しい健康検査があります。
人の命と財産を運ぶ責任の重い仕事ですので当然ですが、検査に合格できないとパイロット資格のはく奪もあります。
高い報酬を得るためには、一朝一夕には身につかない高度な知識や、重たい責任を背負う必要があります。
人柄と行動力
学歴や資格がなくても、中には人柄と行動力だけでお金を稼いでしまう人もいます。
高いコミュニケーション能力は、それだけでお金を稼ぐ武器になったりもします。
そういう人は、コミュニケーション能力や行動力、人柄など営業職に向いている才能を持っています。
向き不向きも激しい職業ですが、入社数年で年収1000万円を超えることも可能です。
テストの点数では、人間の全ての才能を図ることはできません。
人間は感情の生き物なので、数字や結果だけでモノやサービスを買ったりするわけではありません。
人は、自分が信じたモノやヒトにお金を出します。
もしも稼ぎたいなら、いい意味で人の心をつかむ必要があります。
まとめ
以上、年収1,000万以上の仕事をしている人の共通点、ということで見てきました。
3つの共通点上げてきました。
さらに彼らの中から共通点を見つけるとするならば、それは早い段階で自分の目標を定め、努力を始めたことと言えます。高い年収を得る人の多くは、早ければ10代からそれを行っています。
また、行くべき方向を定めることができなくても、少なくとも目の前のことに全力で取り組んでいます。
拙速とまでは言いませんが、多少つたなくてもスピード感をもって結果を出していくほうが、現代社会では評価されやすいと言えます。