30代で起業する方法と把握しておきたい”有利な点”と”不利な点”
富と栄誉を掴みたい。自分の力を試したい。社会に貢献したい。世界を変えたい。
起業する人の思いは様々ですが、共通するのは失敗したくないという思いかもしれません。
だとしたら、できるだけ有利な条件で起業した方がいいと考えるのですが、30代で起業する場合、何が有利で何が不利になるのでしょうか。
30代での起業
まずは入念な準備から
何をするにもまずは準備が必要です。
十分な用意をしてから起業しなければ、会社などすぐに潰れてしまいます。
そもそも、何のために起業するのかも見つめなおす必要もありますし、どのようにお金の流れを作るかを再確認する必要があります。
まずは起業に必要な要素を見ていきましょう。
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資金の調達
開業資金を調達する必要があります。
事務所を借りるにも、業務に必要な機材をそろえるのも、社員に給料を払うにもお金が必要です。
支払いは毎月やってきますので、固定費の3ヶ月分以上は調達して置く必要があると言われています。
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販売先の確保
起業というのは言い換えれば、新しいお金の流れを作ることです。
その流れを複数作ったり、一本の流れを太くしたりすることが必要になってきます。
起業を考えている段階で、すでに何を売るかは決まっているはずですので、あとはそれを買ってくれる人を探さなければなりません。
仮に全く売れなかったら、何故買ってくれないかを分析して、商品やサービスを改善してもう一度トライです。
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経営知識
経営をするにはそれなりの知識が必要です。
お金の流れの作り方、会社の運営にかかわる法律や、税金の知識、財務諸表の読み方、部下の管理方法、マーケティングの方法、などなどです。
最初は小さな会社からのスタートなので、それほどたくさんの知識は必要ありませんが、それでも最低限の知識は必要になります。
知らなかったではすまされないこともあるので、会社経営についてある程度は勉強した方がよいです。
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事業に必要な業務のスキル・専門知識
これは会社のコア・コンピタンスになります。他社より魅力的な商品やサービスを生み出すために、資金を投入したい部分でもあります。
ただし、どんなにお金をかけて商品を作っても売れるとは限らないのが、会社経営の難しいところです。
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家族の理解
起業には少なくないリスクを伴います。
そのリスクは家族に及ぶ場合があるので、理解を求めておく必要があります。
特に若い世代で、家族の理解が得られずに起業を断念する人も多いのも特徴です。
30代で起業したときの有利な点と不利な点
ここまで起業の準備に必要な要素を見てきましたが、これらは世代を問わず、起業するときに必要な準備です。
それに加えて30代で起業をしたときの有利な点と不利な点を見ていきたいと思います。
有利な点
体力と経験が両立している
30代はまだまだ体力が持続している時期です。
加えて、社会経験も十分に積み、会社の業務も滞りなくこなせるようになって余裕と自信を持っている時期でもあります。
多くの企業は30代・40代を業務の主戦力にすることが多いのはなんとなくお分かりだと思います。
一般的に最前線で働く30代と、少し後方に引いて管理に回ることが多い40代ですが、この30代・40代はプレイヤーマネージャーとして実務と管理を行うことが多い世代です。
自身も一線で働ける体力があり、人に業務を割り振って管理することができるので、スタートアップ当初の人のいない会社で働くには向いているように考えられます。
事実、2016年に起業した年齢の割合では、30代が約35%、40代が約35%、20代が7%となっており、多くの人が起業を決意する年代でもあります。
やり直すチャンスがある
起業しても失敗してしまう可能性もあります。
データを見るにむしろ失敗する可能性の方が高いと言えるかもしれません。
成功と失敗の定義は人ぞれぞれですが、借金を抱えて倒産してしまう場合も当然あります。
しかし、30代で起業したなら、失敗してもまだやり直す若さがあります。
新たに設立された会社が1年以内に倒産する確率が60%という話もあります。
また、5年後まで残る確率は14.8%というデータもあります。
仮に39歳で起業して、5年後に倒産してもまだ40代です。もう一勝負する体力がまだ残っている年齢です。
これは海外の話なのですが、アメリカの資産家の多くが一度は破産した経験があるそうです。
一度失敗することで身に着く経験には大きな価値があるように思われます。それを生かすのも眠らせておくのも自分次第です。
不利な点
30代は人生でも多忙な時期
30代は多忙な時期となりそうです。
まずは大きなイベントの一つとしては結婚があります。
近年、男性の初婚年齢は30代前半です。
人生の中でも屈指のイベントですが、起業したての会社と家庭を両立するのは難しいかもしれません。
結婚すれば、出産、子供の入園などと立て続けにイベントが起こります。
起業の準備の項でも書きましたが、しっかりと家族の理解を得てください。
そうでなければ、何のために起業したのかわからなくなってしまう場合もあります。
まとめ
30代で起業する方法と把握しておきたい有利な点と不利な点ということで見てきました。
起業の年齢に30代を選ぶ人は多いのは、それなりの理由があります。
30代で起業するときの有利な点と不利な点は他にもいろいろありますが、本記事が読者の参考になれば幸いです。