20代でも起業を成功させる方法
何をもって成功というかは経営者の考え方次第です。
一流の企業に成長させるのが目的の人もいれば、細々とでも長く続けることが大切だと考える人もいます。
一説によれば、起業して3年以内で7割の会社が倒産すると言われています。
つまり、3年後には10社のうち3社しか残っていないということです。
生き残るだけでも大変なのがわかると思いますが、それを乗り越えて仕事を続けていくことは一つの成功と言えるでしょう。
参考:http://www.tuc.ac.jp/k/faq/kigyou.html
大切なのは事前準備
年齢にかかわらず、会社を興して経営していくためには事前準備が大切です。
これから長い道のりを目的地に向かって進んでいくためには、相応の準備が必要なのがわかると思います。
準備に必要なのは次の5つになります。
- 資金
- 経営知識
- 業務に必要な知識・スキル・資格
- 顧客
- 家族の理解
何をするにも資金は必要ですが、自己資金を必要な分だけ貯蓄する必要があります。
事務所や機材など必要なものを揃えた上で、無収入でも半年くらいは営業を続けることができる額があると良いです。
また、最低限の経営知識も必要です。
キャッシュフローすら理解していなくて、会社を黒字倒産させてしまう経営者もいます。
さらに業務に必要な知識・スキル・資格は当然揃えておくべきです。
同業他社と比較して優れたサービスや商品でなければ売ることはできないので、どこで差別化していくかは重要です。
また、起業前に顧客を見つけておくのも大事なことです。
誰が自分の商品を買ってくれるのかを理解してターゲットを絞らないと誰も買ってくれないものを無駄に提供し続けることになります。
最後に大切なのは家族の理解と言えます。
なんのために起業したのかもそうですが、うまくいかなかったときに支えてくれるのは家族であることも多いのです。
このように起業の準備に関して、ざっと見てみましたが、特に20代で起業を成功させる方法にはどのようなものがあるでしょうか。
20代でも起業を成功させる方法
その① 時代に即したビジネスを選ぶ
時代によっては流行り廃りがあるように、その時代にマッチしたビジネスを選ぶとうまくいきやすいです。
技術革新や、意識の変化によって新しく生まれたビジネスは選択した事業が拡大するなら自分の会社をその波に乗せて成長させることができます。
仮に新しいビジネスを考えていなくても、既存のビジネスを時代に即した形に作り替えながら提供していくことが必要になります。
長く続く老舗とよばれる店ほど、新しいメニューを作ったり、既存のメニューを改良したりとどんどん自分を変化させていくことで生き残り続けています。
その② 経験や実績の不足を補う何か
20代でもっとも懸念されるのは経験と実績の不足です。
日本政策金融公庫の総合研究所でのデータでは、その年の起業者における20代の割合は7%程度と低い数字になっています。
逆に30代・40代での起業者の割合はともに35%です。実に7割の人がこの年代で起業をしているのです。
これにはさまざまな理由が考えられます。
自己資金をためているうちに30代になったということも考えられます。
また、若年層では経営知識の不足を理由に起業を断念する人の割合が多いこともわかっています。
普通に働いている間は、あまりよくない言い方ですが会社の歯車になっているので、全体のことを見渡すこともないでしょう。
その状況の中で、経営についての知識を身に着けるのは難しいのです。
20代で起業するということは、大学を卒業して数年で独立するということです。
たった数年で全体を見渡せるような仕事をさせてくれる会社は人の少ない中小企業でも、ほとんどありません。
よって、何らかの方法でそれらを補わなければなりません。
経験豊富な人に来てもらってアドバイスをしてもらったり、一緒に経営をしてもらう方法もあります。
例えるなら、部隊に着任したての若い少尉が、たたき上げの軍曹にあれこれと相談するのに似ています。
その③ リーダーとしての資質を磨く
会社は人の集まりです。
よって、その人たちをまとめることも時には必要になってきます。
同じ目標に対して、一緒に走ることができなければ力を集約できないので、結果を残しづらくなります。
しかし、人は思った通りにはなかなか動いてくれません。
一生懸命やっているのはわかっていても、自分から見たら結果が伴っていないように見えることもあります。
遅々として作業が進まない時もあります。
このままでは、まずい。
納期に間に合わない。
そんな時、経営者としての知識や技量と同時に、人間としての器が問われることになります。
給料を払っているんだからしっかり働け!と怒鳴るだけなら誰でもできます。
しかし、それでは人は本当に動いてはくれません。
働いているふりはするかもしれませんが。
30代・40代は役職がついて部下を数人使った経験がある年齢です。逆に20代で部下がつくことはあまりないでしょう。
リーダーとしての経験を磨いておきましょう。そんな機会はないよって?
会社の飲み会の幹事なら若手でも任せてもらえます。
飲み会の参加者がどうしたら気持ちよく楽しめるかと、部下をどうしたら前向きに仕事にとりくめるようにするのかを考えるのは、本質的には同じなのです。
まとめ
20代でも起業を成功させる方法ということで見てきました。
20代は体力があるのでバリバリ働くことができます。
しかし、所々で経験不足・知識不足が目立ってしまうのも事実です。
しかし、何もかも一人でやる必要はありません。
信頼できる人に助言を求めたり、仕事を任せたりすればよいのです。