20代で稼げる人の共通点とは
近年の20代の平均年収は296万円。
300万円に満たないとワーキングプアと言われる時代で、これはなかなかきつい現実と言えます。
20代前半の平均年収は248万円。
20代後半の平均年収は344万円くらいになってきますが、日本人の平均所得の420万円にはまだまだ届きません。
しかし、そのような状況の中でも周囲より大きく稼いでいる人はいるのです。
稼げる仕事に就いている人
では、20代で稼げる人の特徴にはどのようなものがあるでしょうか。
業界や職種でも給与には差が出てきますので、就いている仕事で年収も違ってきます。
当たり前のことですが、給与の高い仕事に就くことが20代でも稼げる人になる近道の一つです。
では、高年収の仕事というと何があるでしょうか。
真っ先に頭に思い浮かぶのは、医師や弁護士、会計士などかもしれません。
日本の三大国家資格と言われるこれらは確かに高年収ですが、医師になるためには最短でも18歳で医学部に入って、そこで6年学び、さらに研修医として2~3年以上の専門知識を磨く必要があり、活躍できるのは30代に入ってからです。
さらに弁護士の司法試験合格の平均年齢は28~29歳となっており、この仕事もまた本格的に活躍できるのは30歳くらいからとなっています。
では、20代のうちから稼げるものには何があるでしょうか。
比較的高年収な仕事は業界でいえば、金融、メディア、商社などが筆頭にあがってきます。
しかし、おなじ業界でも給与にも大きな差が出ますので、できれば大手に就職したいところです。
では、そのような企業に就職するためにはなにが必要になるでしょうか。
学歴を持っている人
一つは学歴です。
一流企業の多くが、名門大学の卒業生を中心に採用しているのも事実です。
入社に学歴不問を謳う企業もありますが、その多くは一定レベルの学力の大学名で足切りをしている現実もあります。
確かにまったく学歴不問で採用を行う企業もありますが、学歴を問われない分、大学時代に何をしていたかを厳しく問われます。
その時、社会的に十分に認められた成果をアピールできれば良いのですが、普通の学生にはそれはなかなか酷な話です。よって、どちらが楽に就職できるかというのは一概には言えません。
学歴は、稼ぐ人になるための一つの重要なツールとなります。
学歴だけでいうならば日本の一流大学を卒業、一般企業で2~3年の実務経験、その後海外のMBAに留学するというのが、典型的な一流ビジネスマンのキャリア形成と言えます。
MBAは経営学の修士号のことですが、海外でも有名な大学のMBAでは、入学に際し、社会での実務経験を問われることがあるため、一度就職する必要も出てきます。
有名大学のMBAホルダーは、年収2000万円~3000万円ほどで企業に迎えられ、その10倍以上の利益を会社にもたらすと言われることもあります。
これはトップ層の話ですが、学歴もゼロサムゲームではないので、ある大学に入れなければ何も得られないという話ではありません。
自分のできる範囲で、できるだけ高い評価を得ることができれば、それに応じた未来が開けます。
バイタリティを持っている人
ただし、先にあげたような業界や、そこに入るための学歴を持たなくても稼げる人は大勢います。
彼らの多くが持っているのがバイタリティ、行動力です。
人の2倍、3倍働いて平気な顔をしている彼らはそもそもの馬力が人とは違います。
学歴がほとんどなくても、発想と行動力だけで人の何倍ものお金を稼ぎ出します。
このような人たちは、主に営業職に多く見られ、20代でも年収1000~2000万円以上を稼ぎ出します。
周囲に、この人はいつ休んでいるんだろう、という印象を与えることもままあります。
体が資本、とはよく言いますが、これだけ働くためにはモチベーションも必要になってきます。それを自分で設定して、誰に言われることもなく走れる人は当然、周囲より稼げるのです。
もっとも、このバイタリティを持っている人は、同時に学歴を持っていることも多いです。高いモチベーションや豊富な行動力を学業に向けることで、それなりの学歴を得てしまうのです。
あきらめずに続けられる人
社会生活を営むうえでコモンセンス、つまり常識は必要不可欠なものです。それを持っていることで、いちいち細かい話をしなくてもみんながその範囲内で行動してぶつかり合うことを防いでくれます。
特に日本人はその辺りは非常にセンシティブなので、遠慮がちになる傾向がありますが、時にはそれらを打ち破ることも大切です。
いくつか例を挙げてみましょう。
ある会社の20代の社長は、会社員時代に自社の社長のフェイスブックに自分の企画を送りつけ続けて、そのたびに没を食らっていました。
正規ルートを経ずに社長のSNSに直接自分の企画を売り込むなんて、ちょっとやりすぎな気もします。
しかし、ある時抜擢されてその会社の子会社の社長になり、成功をおさめています。
また、ある作家は長編小説の新人賞に短編を送り続けて、ある時、認められてそれが出版されました。
募集要項にそぐわないため、本来ならば取り合ってすらもらえないのですが、その小説のシリーズはヒット作となりました。
このようなやり方は本来なら通用しません。
お勧めもできませんが、それでも自分の進みたい方向に道がない場合は、それを切り開くために無理を覚悟で進み続けることも必要になってきます。
まとめ
20代で稼げる人の共通点とは、ということで見てきました。
いくつかその特徴をあげましたが、社会的にはなんの実績も持たないことが多い20代では、学歴、バイタリティ、高いモチベーションを生かして稼いでいくとよいでしょう。