20代で起業を成功させる方法
独立心の強い人は、早い年齢からの独立を志している人もいると思います。
ただし、思い立ったからといっていきなり起業できるほど甘くはありません。
起業生存率の数字はさまざまなデータがありますが、5年以上会社が生き残る確率は約15%とも言われています。
つまり、会社が100社あったら、5年後に生き残っているのは15社しかないということです。
数字の上で、会社経営がどれほど難しいものか何となく理解できたと思います。
しかし、それでも起業したいと言える気概のある人もいると思います。
そんな人のために20代で起業を成功させる方法をご紹介したいと思います。
しっかり準備をする
何事にも準備は必要ですが、起業も同様と言えるでしょう。
まず会社に必要なものをリストアップすると次になります。
資金
何をするにもお金は必要です。
事務所の家賃、業務の機材、人件費、水道光熱費、特別な機械を使うならば設備投資も必要になってきます。
全ての準備を整えた上で、最低3か月~6か月のランニングコストが必要だと言われています。
スタートアップの時点ですべての計上し、売り上げが全くなくても半年程度は営業できるだけの資金を用意しておく必要があります。
営業に関する技術知識
どんな商品・サービスを売るにしても、それに関する知識が必要になってきます。
医学知識も医師免許もないのに、医院は開業できません。
電気屋をやるにしても、工事免許がなければ、手も足も出ないでしょう。
業務に必要な知識と技術、それに資格を取得しておきましょう
経営知識
会社の状態を知らないのに、会社の経営ができるでしょうか。
最低限、財務諸表程度は読めるようになっておいたほうが良いでしょう。
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書くらいはある程度読めると良いでしょう。
どの数字が何を表しているのかがわかれば、会社が良い状態なのか、悪い状態なのかある程度判別できるようになります。
顧客
顧客がいないと商売が成り立ちません。
起業する前に顧客を見つけることができればいいですが、なかなか難しいかもしれません。
顧客にモノやサービスを売って、代わりにお金をもらう。
これが基本にして、最重要のサイクルです。
家族の理解
起業は非常にリスクの高い行為ためです。
成功の度合いに応じて、リターンも無限ですが、逆にリスクも大きいです。
先に述べた通り会社の生存率は5年で15%です。
これは成功した会社が15%ではなく、生きている会社が15%ということです。
世の中には大小さまざまな会社がありますが、利益を出している会社はその中の一部です。
成功、失敗に関わらず、家族の理解が得られていなければ、何のために会社を興したのかわからなくなる事態にも陥ることがあるので注意しましょう。
日本政策金融公庫の総合研究所のデータによれば、特に20代では経営の知識の習得と、家族の理解が得られずに起業を断念しているケースが多いようです。
成功の定義を明確にする
成功したい、金持ちになりたい、と漠然と思っている人も多いかもしれませんが、目標はより具体的であったほうが実現しやすいのも確かです。
できれば数値化して、可視化できているほうが良いです。
自分は何を目的にして会社を作るのか、それが明確でないと何をやって、何をやらないのか、という指針がわからなくなってしまいます。
大切なのは、何をやらないのか、という部分です。
多角経営と言えば聞こえはいいですが、むやみに手を広げれば収拾がつかなくなって、どこからも利益を上げることができなくなります。
また、赤字だからと言って一度作ってしまった会社なり、部署なりを処分することは難しくなります。
行動と結果をひとくくりにして、自分のイメージする成功を定義したほうが良いでしょう。
「年商10億円の会社にする」というだけだと、「どうやって?」という疑問がついて回ります。
また、「○○というサービスを提供する」、という目標を掲げてもゴールが見えません。
しかし、「○○というサービスを提供して、年商10億円の会社にする」といえば、道筋とゴールが見えます。
もっとも、最初はあまり視線を高くせずに、地道な目標が良いでしょう。
世の中にはいろいろと壁がありますが、会社の年商にも壁があります。
年商1億円の壁、5億の壁、10億の壁、30億の壁……。
立ち上げたばかりの会社は年商1億を目指すのが良いでしょう。
会社の成長にはステージがありますので、その時々で経営の仕方も変わってきます。
まずは、しっかりと足元を見ながら、目標を設定するとよいでしょう。
できることは限られている
20代で起業を成功させる方法ということで見てきました。
まずは、準備をしっかり行いましょう。
その後、何をもって成功とするか、会社の目指す目標は何かをしっかり決めましょう。
特にお金もなく、社員も少ないスタートアップ直後では、あらゆるものが足りません。
必然、できることは限られています。
よって、何をして何をやらないかを明確にすることが、会社を速く軌道に乗せるための方法と言えます。
本記事が読者の参考になれば幸いです。