独身で年収500万以上稼ぐ人の生活の実態とは
日本の平均年収が430万円前後なので、年収500万円と言えば高収入の部類に入ります。
年収500万円を達成しているのは、全労働者のうちの約3割程度となっているため、個人で年収500万円を超えている人はそれほどいない計算になります。
しかし、年収500万円以上の生活とはどのようなものなのでしょうか。
今回は独身の人にモデルにして、その生活をみていきたいと思います。
年収500万円の可処分所得
可処分所得という言葉をご存知でしょうか。
よく言われている言葉を使うと、手取り、ということになります。
日本の場合、年収に0.8をかけると手取りの額になると言われています。
よって、年収500万円の手取りは約400万円。
年に400万円、自由に使えるお金があるということです。
仮にボーナスを4か月分とすると、普段の月給の手取りは25万円程度になります。
ボーナスの分も普段の生活に使うならば33万円ほどになります。
家計を計算してみる
それでは年収500万円の独身者の生活実態を見ていきましょう。
月に25万円自由に使えるお金がありますが、それをどのように振り分けるかは個人の自由です。
家賃や食費を低く抑えて趣味につぎ込む人もいるかもしれませんが、ここはできるだけ一般的なモデルを想定してお話をしていきたいと思います。
一般的に単身者の理想的な家計の割合は以下になると言われています。
- 家賃 28%
- 食費 18%
- 水道光熱費 6%
- 通信費 6%
- 保険料 4%
- 娯楽費 4%
- 被服費 3%
- 交際費 5%
- 日用雑貨 3%
- その他 6%
- 貯蓄 17%
よって、月収25万円の単身者は以下のような家計が理想のようです。
- 家賃 70000円
- 食費 45000円
- 水道光熱費 15000円
- 通信費 15000円
- 保険料 10000円
- 娯楽費 10000円
- 被服費 7500円
- 交際費 12500円
- 日用雑貨 7500円
- その他 15000円
- 貯蓄 42500円
これは毎月の月給の手取りでの計算なので、ほかにもボーナスで年間100万円の所得を得ることができます。
参考:http://diamond.jp/articles/-/22204?page=2
生活の実態を見てみる
生活にはかなりゆとりがある
以上の数字が月の手取り25万円の単身者の理想的な家計といえます。
家賃の70000円ですが、これは地域ごとに家賃が違うので一概には言えません。
自分の住んでいる地域を参考にして想像してもらうしかないですが、都内ならワンルームから、地方で築年数にこだわらないなら部屋のいくつかある物件に住めそうです。
一人暮らしなので、外食やコンビニなどのお弁当が多くなるのかもしれませんが、3食お弁当でも問題ないだけの食費があります。
数字を見ればわかるのですが、かなり生活にゆとりがあります。
家賃にしろ、食費にしろ、すべての項目をもっと切りつめても普通に生活ができるレベルです。
単身者の家計の理想は月額20万円とも言われています。
それよりも5万円多く使うことができるため、かなりゆとりがあるのです。
しかも、貯蓄と手付かずのボーナスを合わせれば一年で150万程度の貯蓄ができます。
海外旅行に行くにしても一回30万円とすれば5回は行けます。
もっとも、実際にそれだけの旅行に行く時間がないでしょうから、旅行をしながら一部を貯蓄することになると思います。
旅行に行かなくとも2~3年に一回は車を買い替えて乗ることもできます。
あるいはおいしいものを食べに行くのもよいでしょうし、高級なスーツや時計などを買うこともできます。
特に趣味がなくて、お金を使わないなら貯金はガンガンたまります。
このように、独身で年収500万円を稼ぐ人は経済的にはかなり楽な生活を送ることができます。
独身だからこその生活
しかし、ここまで余裕があるのは独身だからです。
もし、結婚して子供ができたりすれば生活にかかるお金はぐっと増えるのであまり贅沢はできなくなります。
実際に、日本人男性の平均年収が500万円に達するのは35歳~というデータがあります。
そして、日本人男性の平均初婚年齢が30代の前半であることを考えると、たいていの場合、結婚後か子供ができてから到達する年収になりますので、あまり裕福感を覚えることがないかもしれません。
ちなみに日本の世帯年収の平均は近年だと約720万円となっています。
子供の成長につれて食費や学費が高くなってきますので、年収500万円では足りなくなってくるのです。
参考:http://www.paci-nenkin.com/salary/2886/
まとめ
独身で年収500万以上を稼ぐ人の生活の実態とは、ということで見てきました。
まとめてしまえば、普段の生活にはかなり余裕があって、たまにならグレードの高いものを購入することができるといった感じになります。
普通に生活していくだけなら、経済的にはかなり恵まれていて特に不自由することはないと思われます。
ただし、この生活を実現するには独身で年収500万円を稼ぐ必要があります。
結婚をする前に20代や30代前半で実現するか、それとも適齢期を過ぎても結婚をしないで独身で生活するかを選ぶこともできます。
どちらが良いとは一概には言えませんので、自分にあった生活スタイルを考えながら、選んでいければよ良いのではないでしょうか。
本記事が読者の参考になれば幸いです。