年収500万以上の職業・仕事内容について
年収500万円が、高年収と感じるかどうかは人それぞれです。
同じ日本国内でも地域によって給与や物価の違いがあるので、厳密に判断するには難しそうです。
ただし、数字だけで見るならば話は単純化できます。
平成27年度の日本人の平均年収は420万円ほどとなっています。
年収の二極化も進んできているため、平均では正確な実態がつかみにくくなっていることも確かですが、近年のデータでは就労者の約7割が年収500万円未満であり、残り3割が年収500万円以上と言われています。
年収500万円以上稼いでいる人は3人に1人いるかいないか、といった具合であり、そうみると高年収であると言ってもよさそうです。
年収500万円以上の仕事にはどんなものがあるのか
では、年収500万円以上の仕事にはどんなものがあるのでしょうか。
3人に1人の割合で存在する年収500万円プレイヤーはどのような職業に就いているのでしょうか。
高収入の職業と言われて、さっと頭に思い浮かぶ代表的な仕事は、弁護士、医師、会計士などであるかもしれません。
確かに年収500万円以上を達成しやすいですが、これらの職は平均年収1,000万円以上も十分可能な職業でもあります。
また、その仕事に就くのに、かなりの努力を必要とする職でもありますので、もう少し、就業しやすい職業をいくつかピックアップしていきたいと思います。
年収500万円以上の仕事
公務員
今回ご紹介する、年収500万円以上の仕事の一つ目は公務員です。
公務員と言っても、様々な職種や仕事があるのですが、大きく括っても臨時職員でない限り平均年収は500万円以上となります。
仕事内容は、学校の先生、警察官、消防士、一般職員まで幅広い職種があります。
就業するには公務員試験を受ける必要があります。
一般職を例にとって言えば、国家公務員の場合は、一度、その省庁に入れば、一生その仕事に従事することになります。
仕事内容は省庁によって違いますが、出先機関への出向等もあります。
地方公務員の場合は、数年ごとに違う部署に異動になるので、様々な種類の仕事を経験することができます。
職場は各都道府県の県庁となることが多く、市役所が市民一人一人を相手にすることが多いのとは別に、地方公務員は国、自治体、企業などを相手に仕事をすることが多くなります。
参考:http://heikinnenshu.jp/other/koumuin.html
大手企業の工場勤務
また、年収500万円を狙っていくなら、大手企業の工場勤務も選択肢として入ってきます。
以下に大手企業の工場勤務のおおよその平均年収を記載します。
- トヨタの工場勤務 約740万円
- 日産の工場勤務 約705万円
- スズキの工場勤務 約680万円
- マツダの工場勤務 約629万円
- ホンダの工場勤務 約747万円
- 新日鉄の工場勤務 約569万円
- 三菱電機の工場勤務 約500万円
これは40代の平均年収となります。
仕事内容としては自動車の組み立て、家電製品の組み立て、製鉄などです。特に自動車の組み立てが高年収であるようです。
イメージしやすいのはライン作業ではないでしょうか。しかし、製造ラインはそこで組立作業をする人だけではなく、ラインの管理や保全をする人たちもいます。
また、一般的にあまり学歴を重視しないと思われるかもしれませんが、生産ラインの改善や、新しい技術の導入など、基礎的な理科系の知識を必要とすることもあるため、高学歴の人が活躍する場面も多々あります。
参考:http://heikinnenshu.jp/tokushu/factoryman.html
医療関係
ここまで公務員、工場勤務と大きなくくりで見てきましたが、昨今の社会の高齢化と、医療関係従事者の増加を鑑みて、医療関係から年収500万円以上の二つの職種を紹介します。
薬剤師
薬剤師の平均年収は590万円と言われています。
ただし、同じ薬剤師でも、働く場所によってやはり給料が違ってきます。もっとも給与が高いのが、製薬会社勤務で推定年収650万円です。逆に最も低いのがドラッグストア勤務の400万円となります。
製薬会社で働く薬剤師の仕事内容は、花形である創薬、治験コーディネーター、臨床開発モニター、MRなど様々です。
病院で働く薬剤師は、調剤や服薬指導、医薬品の管理などが仕事になります。
ドラッグストアでの薬剤師の業務は、薬品の販売と相談業務が主になります。
薬剤師は、資格取得の難易度に比べて給与が低いと言われます。
しかし、派遣社員やアルバイトのような非正規雇用の働き口は多くあり、時給は2000円~と高いため、つぶしが効く側面もあります。
看護士
また看護師の平均年収も519万円となっています。
看護士の仕事もあまり説明の必要もないかもしれませんが、患者の診療の補助と入院生活の看護・補助となります。
国家資格が必要となる職業です。実務経験も重要ですが、細やかな気配りができる事や、勤務時間が不規則になる傾向があるため体力なども求められます。
また、職場によって求められるスキルが違う場合があります。小さな病院では、少人数であるが故、一人で様々な業務をこなすため、幅広い知識が求められます。
一方で大きな病院で働くときは、各部門に分かれていることもあるため、専門的な深い知識が必要になることもあります。
まとめ
以上、年収500万円い所の職業と仕事内容について、いくつかピックアップして紹介しました。
年収1000万円以上の仕事と比べると、やや就業しやすくなっていますが、人生の早い段階で、進むべき道を決める必要もある職種もいくつかあります。
本記事が読者の参考になれば幸いです。