お金を稼げる人が20代のうちにやったこととは?
多くの人が学校を卒業して働き始める20代。
社会に出て、右も左もわからない状態ですが、それでも進んでいかなければなりません。
なんとなく眺めていた境界線の向こう側に、自分も足を踏み入れることになるのですが、そこでたくさんのお金を稼げている人はそれほど多くないようです。
近年の日本の平均年収は430万円前後。長年仕事をしてきても、その近辺をうろうろしている人もいれば、その倍以上稼ぐ人もいます。
どうせなら、自分も稼げる側の人間になりたいと思うのは自然な感情ですが、そうなるためには20代の過ごし方を考える必要があるようです。
20代のうちに何をすべきか
学生時代にある程度の準備をしてきたとはいえ、演習と実戦は大きく違います。
学校で専門性のある知識を習得してきたとは言え、ビジネスマン、あるいは社会人としてはまだまだ経験の浅いのも事実です。
そもそも学校で得た知識だけでは、企業の現場で通用することは稀です。
まずは基本的なスキルやマナーを身につけることが必要であり、それなくして30代での飛躍はありません。
基本にしてもっとも重要なのはコミュニケーション能力
人は一人では仕事はできません。
材料を仕入れ、商品を作り、それを販売するまでを一人でやるというのは、分業制の確立した現代社会ではあまりにも非効率であり、簡単に駆逐されてしまいます。
材料を仕入れる人、商品を作る人、それを販売する人、それぞれの役割があり、その一連の仕事の中で別の仕事をしている人と接する機会は必ずあります。
そこで必須になってくる基本スキルは、コミュニケーション能力です。
コミュニケーションと一口に言っても非常に奥が深く、単純な言語理解や会話能力から、広義では自分の表情、服装も含め、クライアントのふとした仕草や表情を観察して相手の考えていることを察知するような高度なレベルまであります。
そもそも、社会の定義とは、人が集まって生活を営む集団の事を指しますが、その中でうまく仕事をするには自分の考えていることを正確に伝える能力や、相手の言っていることを誤解なく受け取る能力が必要です。
「あなたはああ言った、私はこう言ったつもりだった」
「打ち合わせは夜9:00ではなく、朝9:00だった」
つまらないすれ違いや、誤解、仕事の失敗はコミュニケーションエラーから発生することが多いのも事実です。
前に聞いたことと言っていることが違う人にはメール対応を中心にしてログを残したり、打ち合わせの日時を24時間表記にして対応したりと、失敗するにしたがって徐々にコミュニケーション能力が磨かれていきます。
大切なのはミスを少なくすること。
どんなに優れた専門知識を持っていたとしても、肝心のコミュニケーション能力が低くてはうまく相手に伝わりませんし、信用もされません。
語学は記憶力の優れている20代のうちに
IT技術の発達で、世界中の情報が瞬時に取得できるようになった現代社会。
企業のグローバル化、ボーダーレス化によって、海外進出や、外国企業との提携などが当たり前になっています。
その状況の中で、海外のビジネスマンと仕事のできる人間が求められるのは自然な流れです。
外国語でビジネス会話ができて問題解決ができるレベルだと最高です。かりに英語のTOEICという試験を参考にすると800点。
これは海外赴任ができるレベルであり、企業の中でも重宝されます。また、英語が全くできないというのも、逆に不利になる場合があり、多くの有名な企業が最低基準として設けているのがTOEIC 600 点で、ここに満たない人は昇進に差しさわりが出るとも言われています。
企業の取引先によって、使う言語は変わってきます。
フランス語であったり、スペイン語であったり、中国語である場合もありますが、先のコミュニケーション能力と関連して、語学力は今後のビジネスの大きな武器として期待できる能力です。
大きくお金を稼げる人は体力と記憶力が優れている20代までのうちに外国語を習得することが多い傾向にあります。
協調性をもって仕事に臨む
20代でリーダーになることは稀です。
多くの場合、どこかのチームに入るか、誰か先輩の下について仕事をすることになります。
その中で協調性をもって仕事をすることは非常に重要なことです。
自分の役割を確認して、それをしっかりこなすこと。自己実現はその先にあります。
また、周囲との関係性を好調に保つのも大切です。よくコミュニケーションをとって、関係を強化しておけば、わからないことが多い20代の人は、先輩に気軽に質問することができます。また、失敗したときにフォローしてもらえることもあります。
逆に仕事を気軽に押し付けられてしまうのでは、と心配かもしれませんが、それは逆にチャンスとも取れますし、あなたに任せておけば安心だと言う信頼の裏返しである可能性もあります。
あなたがリーダーになった時、どのような部下がいてくれるとありがたいでしょうか。
そういう仕事仲間は、顧客にとっても求められる(=需要の高い)ビジネスマンである可能性が高いのは容易に理解できることです。
20代のうちは人の下について協調性を持って働くことで、30代、40代で部下をもったとき、彼らの気持ちを理解し、より上手にコントロールできるようになります。
まとめ
留学してMBAを取得する、など超一流の道もありますが、まずは足元をしっかり見て、地道に進む方法を記載します。
20代で入ってきた新入社員が、上司に何かを説明しているときに、しどろもどろになっている光景をよく見かけます。
説明の順番が前後していたり、そもそも言葉が足りなかったり、なかなか要点を得ない。
そんな光景を会社で見かけた人も大勢いるはずです。会話をしたり、文書を書いたりというのは、日ごろから誰しもやっていることであり、軽視されがちですが、会話にもレベルがあり、文書の完成度にもレベルがあります。まずはビジネスの基本スキルをしっかり磨くことが30代への弾みになることは間違いありません。
これらは稼げる人が20代でしっかり磨いていることでもあります。