新ジャンルのレストラン
なじみのない各国の料理を提供し、
新ジャンルのレストランの形態を開拓していく南山氏。
プロフィール
南山太志
PJパートナーズ 代表取締役社長 COO
中央大学理工学部物理学科卒
Soho’s Hospitality GroupのRoy’s TokyoにてGeneral Manager
2009年 PJパートナーズ社のSalt Tokyo General Manager
2010年 COOに就任
世界各国の料理
外国のなじみのない料理であってもおいしいものはいくらでもある。
日本人になじみのある外国の料理と言えば、中華・イタリアンを筆頭にフレンチやインド料理などもあげられる。
近年では、タイやベトナムなどの東南アジアの料理なども広まっているが、
オーストラリアやブラジル、ポルトガル、ニュージーランドなどの食文化を日本に提供していこうとしているのが南山氏だ。
南山氏がCOOを務めるPJパートナーズとは、ポート・ジャパンの意味であり、海外の食文化を日本に入港させるという意味がある。
2015年で売上高は日本だけでも15億超。
会社のHPのトップには、「世界には、きっと、もっとおいしいものがある」と表記されている。
GINZA SIX
日本で有名店が集まる地域として有名なのが、銀座だろう。
飲食店の出店場所としては日記の高い、東京の銀座エリアだ。その中でもさらに老舗や名店が軒を連ねる地域がある。
それが銀座6丁目だ。
ここには2017年4月から大型商業施設『GINZA SIX』がオープンし、観光客が集まっている。
その『GINZA SIX』の中に出店した飲食店『Salt grill & tapas bar by Luke Mangan』は、オーストラリアの食材をフレンチベースで提供する店だ。
オープン直後から、著名人などを中心に評価を得ているが、その店を経営しているのも、PJパートナーズだ。
地域の特性をつかむ
銀座という場所は、その高級志向ゆえか一般的なプロモーションでは集客が期待できない。
近年流行りのインターネットを駆使した宣伝も実はあまり効果がない。
大衆向きではないため、評価を得るためにはそこで食事をした客の口コミが最も有効であるらしい。
南山氏は、銀座は一つの村だと語る。そこでのつながりが大切だという。
そこで働く料理人も客も村民と言えるのだろう。
同業者から見ても、新しくて、おいしい料理を出すことが重要だと語る。
つまり、舌の肥えた客をいかに満足させるかで勝負がきまってくる。
本物志向をつきつめて
よって、上客をうならせるためにはいくつか仕掛けをしなければならない。
一つはオーストラリア産の高級牛肉を使うこと。
オーストラリア産の牛肉と言えば、オージービーフのイメージがあるが、Saltで出しているのは上位5%しか認定されないピナクル牛だという。
また、ロビンスアイランドという牛もタスマニアで飼育されている但馬牛系統のWAGYUであり、穀物と海藻で育てている。
この二種類の牛肉は、国内では『salt』でしか食べられないという。
おいしいものがあって、そこでしか食べられないとなれば、当然人気も出る。
参考:http://www.pj-partners.com/company