学生社長が営業の働き方を根本から変える!?kakutokuに隠された想いとは
営業職というと会社にとっては不可欠な存在だが、マイナスイメージを持っている人も少なくない。
そんな営業の概念を覆そうと奮闘しているのが、学生起業家の満田聖也氏だ。
満田氏はなぜ営業に焦点を当てることになったのだろうか?
プロフィール
満田 聖也(みつた せいや)
1995年生まれ。立命館アジア太平洋大学休学中。
高校3年生の時に起業を目指しスタートアップWEEKENDに参加。
そこで出会ったシタテル株式会社に大学1年の時にインターンを行う。2016年2月に(株)Nitlonを設立し、現在まで代表取締役を務めている。
(株)Nitlon は営業に特化したクラウドソーシングサービス『kakutoku』を運営している。
営業に焦点を当てるきっかけは、学生時代のインターン
満田氏が営業に焦点を当てたのは、大学1年生の時に参加したインターンがきっかけだったという。
高校時代から起業を考えていた満田氏は精力的に活動をはじめ、高校在学中からセミナーやディスカッションなどのさまざまなイベントに参加していた。
その活動の中で知り合ったシタテル株式会社で営業職として働くうちに、満田氏は『営業の価値』を見出だしたのだ。
営業はクライアントの抱える問題を解決して自社のサービスを提供しているサービスを売り込むことになる。そこで満田氏は
「“従来の課題を解決させる新しいサービスの素晴らしさ”と、“顧客に寄り添い、課題解決を提案できる営業職の可能性”に気づいた(https://techable.jp/archives/43995)」
という。
そして満田氏は同時に営業職が持っているマイナスイメージにも注目した。
営業というと、体育会系のような縦社会やノルマなど辛そうな印象を持っている人も少なくない。
そこで満田氏は、営業職の働き方を変えるために(株)Nitlonを設立したのだ。
働き方を変えるクラウドソーシングサービスkakutoku
営業職の働き方を変えるために制作したのが、クラウドソーシングサービスkakutokuだ。
SNSの発達によって働き方が多様化したことで、副業やフリーランスなど個人で働く人は年々増加傾向にある。満田氏が注目したのは、そのような”個人”だ。
kakutokuは、企業と個人を結ぶ完全招待制のサービスで、クラウドを利用して料金を含む業務委託契約締結までを管理している。
kakutokuでは、個人として全面に押し出すことができるので正社員や派遣などの形態をとることが多かった従来よりも企業と個人間のマッチングがよりしやすくなるのだ。
社員として働くにしても派遣として働くにしても、就職したい会社に就職できなかったり派遣会社にやりたい内容の仕事がなかったり途中で取引がなくなってしまったりということはままある。
しかし、営業は業界や会社が違えば必要なスキルや知識、経験を活かすことができないケースも多い。
こういった事実は、営業職がもつマイナスイメージに繋がることもある。
ある程度活躍できるようになるまでに知識や経験を積み重ねるのに無理をしなければならないこともあるからだ。
特に”相手に寄り添った”営業をしたいと考えている人には大きな負担になってしまうだろう。
しかし、個人が全面に出ることで、営業職希望の人は『自分に合った働き方』を選べることになる。
こういったマッチングは、長くお付き合いができたり即戦力になったりという人材に出会えるなど、企業側にとってもメリットに繋がる。
満田氏は、
「営業の仕事を根本から変えていきたいと思っています。(https://onlystory.co.jp/stories/it/20th/828)」
と語る。営業の在り方が変われば、サービスもモノもよいものがどんどん社会に拡がっていく。
そのような『善の流通』を社会に起こすことを目標にしているという。
満田氏の気づきからはじまった営業の概念を覆す事業。
しかし、社会に影響を与えることは間違いないだろう。
フリーライターやフリージャーナリストなどと同じように、フリーの営業マンがメジャーになる日も近いのかもしれない。
<参考URL>
https://8card.net/p/seiya_mitsuta
https://onlystory.co.jp/stories/it/20th/828