人気ゲームを生み出すまでは苦難の連続!?そこで培ったものとは

人気のスマホゲームを支える株式会社サムザップ社長の桑田氏について、今回は今後の野望やヒットまでの苦労などを掘り下げていきたい。

プロフィール

 

株式会社サムザップ

代表取締役社長

桑田栄顕

2006年サイバーエージェント入社。インターネット広告営業を経て、2010年にサムザップ異動。

2011年取締役就任。2013年代表取締役社長就任。

 

会社の立ち上げ経験なしの三代目社長

 

桑田氏がサムザップの社長に就任したのは2013年10月。桑田氏が三代目社長にあたりる。

サムザップは、サイバーエージェントグループにおけるソーシャルゲーム事業立ち上げのため、サイバーエージェント副社長の日高氏を社長として2009年に設立された会社である。

現在はスマホ向けリアルタイムバトルゲーム「戦国炎舞-KIZNA-」などのスマホゲームを提供している。

桑田氏自身はサムザップの設立には携わっていない。サイバーエージェントグループの中で、一つの会社で社長が三代目というのは珍しい例なのである。

 

はじめは苦難の連続

 

桑田氏は最初からゲームに携わっていたわけではない。最初はインターネット広告の営業からのスタートであった。

それでも、サービス開発に携わりたくて、設立1年弱のサムザップに異動したのが2010年2月。

それまでの広告営業と異動後のゲーム開発は、仕事の進め方も関わる人も目標も、すべてがそれまでと異なっていて、同じサイバーエージェントグループなのに違う企業に転職したように感じられたほどです。

当時のサムザップは、Amebaや他のゲームプラットフォーム向けフィーチャーフォンゲームを開発していて、社員1人1人がプロデューサーとしてゲームを担当していたと桑田氏はいう。

桑田氏も新しいゲームの企画を考えていたが、毎日のように日高氏にゲーム企画を提案するも、却下の連続であった。

周りが担当ゲームの開発や運用に集中している中、何も生み出せていない状況は桑田氏にとってとてもつらいものであった。

 

ノウハウを学んだゲームの運用

 

桑田氏がゲームの開発と運用のノウハウを学んだのは、その後任されたラーメン屋をテーマにしたゲームの運用だった。

そして、同じゲーム事業子会社のCygamesに出向していた1年、当時サムザップでは大きなヒットゲームを出せておらず苦しい状況であった。

しかし桑田氏は、プロデューサーとしてレベルアップすることがサムザップの未来につながると信じて1年間Cygamesでゲーム作りに熱中していた。

この時期に桑田氏が学んだのは、「自分たちが作るものに対して徹底的にこだわりぬくこと」だという。

ゲーム開発にはスケジュールや自分たちの事情など、「作り手の都合」が生まれがちである。

しかし、ユーザーにはそんな都合は関係ないのだ。

どれだけ「作り手の都合」を無視して、細部までこだわりぬけるか、自分たちが納得できるアウトプットがヒットを左右するということを実感したという。

 

サムザップの今後の野望とは

 

桑田氏は、まだまだ自分たちができる可能性はあると語る。

さらなる大ヒットを生み出したい願望があり、スマートフォンゲーム市場でトップを目指すことがサムザップの目標だそうだ。

そしていつか果たしたい桑田氏の個人的な目標は、自分がほしいと思うリアルなモノを生み出すこと。桑田氏の野望はまだまだ尽きない。

 

参考URL

 

https://www.cyberagent.co.jp/way/features/list/detail/id=11746