バスケットボールを通じて、教育に貢献する

バスケットボールがうまくなれるかどうかは、指導者に恵まれるかどうかが大きい。

子供たちが、そんな運に左右されることなく上達できる環境を整えたいというのが鈴木氏の想いだった。

 

 

プロフィール

 

鈴木 良和

 

千葉大学大学院卒業

2002年 株式会社エルトラックを設立、代表取締役就任

 

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バスケットボールの家庭教師

 

依頼に応じて、バスケットボールの家庭教師を行うという珍しいサービスがある。

申し込みは個人でも団体でもよく、時間と講師のランクによって料金も明確に決まっている。

株式会社エルトラック。

その代表である鈴木氏は大学在学中から、どうせお金を稼ぐのだったら、アルバイトよりも自分が好きだったバスケットボールを教えるサービスを始めることを考えた。

現在では会社が抱える指導員は50人を超え、事業も広がってきている。

会社名の由来はCultureという英単語を逆から読んだErutlucがもとになっている。

バスケットボールを通じて、教育に貢献していきたいというのが、鈴木氏の狙いだ。

 

 

スポーツ技術を上達させる環境

 

もともとサッカーをしていたという鈴木氏だが、小学生の頃、転校先の学校にサッカー部がなかったことがきっかけでバスケットボール部に入る。

その学校のバスケットボール部は強豪で、自分もここで頑張れば強いプレイヤーになれると思ったという。

部活の顧問の先生の指導が素晴らしく、いつしか選手としてよりも指導者として活躍したいと願うようになる。

 

そうして、教育学部に進みつつ、生活のためにアルバイトを行っていた鈴木氏だが、どうせなら好きなバスケットボールでお金を稼ぎたいと出張講師を始めた。

多くの子供たちがバスケットボールの技術を身に着けられる環境を整えたいと考えたのは、やはり小学生時代の経験が元になっている。

子供ながらに、技術を身につけられるかどうかは優秀な指導者がそばにいるかどうか、と気づいていた鈴木氏は、やる気のある子供たちが運に左右されて上達できないことに理不尽を感じてもいたそうだ。

 

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バスケットボールの指導者の社会的価値の向上

 

情熱のある指導者を育成し、事業を拡大してきた鈴木氏。

ある生徒の保護者から、「その情熱に代金をはらっているのだ」と言われ、はっとしたことがきっかけで指導者の育成にもその考えを取り入れる。

どんなに技術や知識があっても、情熱がなかったら伝えられない。

講師になるには情熱ややる気がなければ、指導を続けられない仕組みを作り、指導者の育成にも力を入れる。

 

画家や音楽家は、アーティストとして世の中に評価されている。ジャンルや好みの違いはあっても、人々にその存在価値を認められている。私たちバスケットボールの指導者も、アーティストのようにその存在価値を世の中に認めてもらいたい、と今後は指導者の価値の向上にも努めていきたいと話す

 

 

参考:http://www.nippon-shacho.com/interview/in_erutluc/

http://erutluc.basketballtutor.com/