年収500万以上稼ぐにはどんな職業がある?
日本人の平均年収は2017年現在で430万円程度となっていますので、年収500万円は数字の上でならば十分な収入と言えそうです。
平均よりも70万円ほど多いため、少し頑張れば手が届きそうな数字でもあるのですが、日本の年収500万円以上の人の割合は労働者のうちの約30%程度であり、裏を返せば、日本人の70%は年収500万円以下ということになります。
年収500万円以上の仕事
年収500万円以上の仕事にはどのようなものがあるでしょうか。
今回は厚生労働省が発表している『賃金構造基本統計』の平成26年度版の資料より、東京都の職業とその平均年収を抽出し、年収500万円以上の職種を並べてみました。
- 歯科医師 1571.88万円
- 大学教授 1270.46万円
- 弁護士 1147.32万円
- 高等学校教員 946.05万円
- 一級建築士 787.9万円
- 保険外交員 762.52万円
- 大学講師 758.57万円
- 医師 747.04万円
- 技術士 630.72万円
- 公認会計士、税理士 616.99万円
- 左官 563.94万円
- オフセット印刷工 563.37万円
- 自動車外交販売員 561.99万円
- 個人教師、塾・予備校講師 549.91万円
- 重電機器組立工 533.01万円
- 掘削・発破工 525.8万円
- 機械製図工 521.51万円
- 玉掛け作業員 521.12万円
- 自然科学系研究者 518.58万円
- 機械検査工 508.28万円
- システム・エンジニア 507.99万円
- 鋳物工 507.78万円
先に説明しましたが、年収500万円を稼いでいるのは全労働者の30%程度となっています。
しかし、年齢別で、しかも男女別でみた場合、30代男性の平均年収は501 万円となっています。30代のうちに年収が500万円になる男性もそれほど少なくないないでしょう。
また、平均年収が500万円以上の企業は日本には約2700社あります。
どこかの会社に就職することができれば、特別なことをしなくても周囲と同じように努力していれば、それだけの年収をもらえることでしょう。
データから見る年収500万円以上の仕事の特徴
『賃金構造基本統計』を見ると、年収500万円以上の仕事にはいくつかの共通点を見つけることができます。
資格の力
一つは取得難易度の高い資格、それも独占業務を持っている資格を生かした仕事です。
医師・歯科医師・弁護士・公認会計士などがそれにあたります。
歯科医院の数はコンビニよりも多いとか、弁護士も過当競争に入ってきて儲からないという話も聞きますが、数字を見る限りではまだまだ儲かる仕事には違いないようです。
学校の先生
また、もう一つは高度な知識が持つ職業もそれに当てはまります。
大学教授・高等学校教員・大学講師・個人教師・塾講師などがそれにあたります。
いわゆる学校の先生のお仕事ですが、これらも比較的高年収と言えます。
営業の仕事
営業の仕事も保険の外交員と自動車外交販売員が高年収を期待できるようです。
営業系の仕事は向いている場合、一年目からでも成績を出して高年収を得ることも可能です。しかし、性格や素養が向かない場合は3か月ほどでやめてしまう人もいます。
その理由は様々あります。営業はどうしても人のところに行って時間を割いて話を聞いてもらう必要もあります。場合によっては嫌がられたりもしますので、それに耐えられない人もいます。
また、給与に対する歩合給の割合が高く、基本給も低いため、成績が悪いと経済的に苦しくなりやめていく人もいます。
人材の出入りの激しい職種と言えますが、そのために一年を通じて募集している会社もあります。入りやすく、出ていきやすい。そして、向いていればすぐに大きく儲けることができるので、一度チャレンジしてみるのも一つの選択と言えます。
職人系の仕事
もう一つの高年収の仕事の特徴は職人系の仕事です。
左官・オフセット印刷工・鋳物工などです。
職人が一人前になるためには職種にもよりますが、10年ほどかかるとも言われています。
職業に就くためには、学歴も経験も必要ない場合が多いですが、就業してからは資格を取ったり技術を磨いたりしていく必要があります。
ただし、一人前になることができれば、技術職ですので独立などもできます。
工場系の仕事
入る会社次第で、給与というのは大きく変わる場合があります。
例えば、大学を卒業して中小企業に入るよりも高卒で大企業の工場などに勤めたほうが、生涯賃金が高くなるケースも十分にあります。
また、工場勤務というと作業を思い浮かべますが、生産管理などの仕事もありますので同じ工場内でも仕事の多様性はあります。
まとめ
年収500万以上稼ぐにはどんな職業がある? ということで見てきました。
高年収を目指したいと思うならば、業界や、就職先の会社をよく吟味する必要があります。
同じ業界、同じ仕事でも会社によって給与は当然違ってきます。
もっとも、そういう企業には募集が殺到するので、自分自身にそれなりの付加価値がついてないと採用されることは少ないでしょう。
ここでは一つの資料のデータから職業を紹介しましたが、どのような職種でも年収500万円以上は稼げる可能性があります。
ただし、稼ぎやすい職業とそうでない職業は確かに存在しますので、自分の特性を考えて仕事を選ぶとよいと思います。
本記事が読者の参考になれば幸いです。
参考:https://doda.jp/guide/heikin/age/
参考:https://kyuuryou.com/w2747-h.html