30代で起業する方法とは?今のうちに準備しておくべきこと5選!
日本政策金融のデータによると、一年間に起業する人の割合で一番多い世代が30代と40代となっています。
これらの世代はともに全体の35%ほどとなっており、30代40代を合わせると全体の7割となります。
体力もまだまだあり、社会経験も十分詰んだ年代で独立する人が多いようです。
中には20代を修業の期間と決めて、30歳で独立する人もいます。
今回はそんな人たちのために、準備しておきたいこと5選を紹介していきたいと思います。
準備その1.資金
まず何をするにも資金が必要です
会社にとって、資金は血液と同じですのでこれがないと話になりません。
では、どれくらい用意したらよいのでしょうか。
そこに一つの目安を儲けるなら、半年くらいは無収入でも営業を続けられるだけの金額が良いでしょう。
それが厳しいなら3か月くらいは見ておきたいです。
必要な機材を揃えて事務所を整えた後、水道・光熱費、自分の生活費、人を雇っているならその給料、交通費、通信費……。
挙げていくと詰みあがっていきます。
これだけの資金を用意するのは、事業が軌道に乗るまでに資金ショートで会社がつぶれるのを防ぐ意味もあります。
ただ、自己資金で賄えるビジネスモデルなら良いですが、そうでなければどこかから借りてくる必要があります。
政策金融や信用保証協会など政府系の金融機関をはじめとして、銀行などにも融資をお願いすることになると思います。
お金を借りる際には必要書類を揃え、少なくとも担当者を説得する必要があります。
準備その2.業務知識と必要資格
財やサービスを提供して、代わりにお金をもらうのがビジネスです。
もちろん、仕事をするにはそれなりの業務知識や資格が必要になってきます。
法律事務所なら、法律系の資格が必要になってきますし、電気工事なら電気工事士の資格が必要不可欠になってきます。
そのうえで、つつがなく営業できるだけの業務知識も必要になってきます。
30代なら、20代で培った知識とスキルをもって起業する人が多いでしょう。
中には未経験のビジネスに挑戦する人もいますが、その際はどこかで数年修業しているようです。
会社が成長するかしないかは、自社のサービスが競合他社より優れている必要があります。
ここは会社のコア・コンピタンスになる部分ですのでしっかりスキルを磨いておきたいところです。
準備その3.経営知識
黒字倒産、という言葉をご存知でしょうか。
財務上では黒字でも資金ショートをおこして経営破綻してしまうことです。
何よりお金の流れを把握することが大切ですが、そのために財務諸表の数字が何を意味しているかくらいは読めたほうが良いです。
黒字倒産もそうですが、仕組みを理解しておらず、会社が誰かに乗っ取られてしまうなんてこともなくはないです。
また、大きくなってくれば会社に人も増えます。
そんな時に人をまとめて同じ方向に走らせることができるかどうかで業績も変わってくるのです。
準備その4.顧客
お金は人から人に流れます。
会社の場合、財やサービスの対価として顧客から報酬を得ることになります。
できれば、起業する前にそのお金の流れを作っておきたいところです。
前職のコネクションを生かして、元居た会社から仕事をもらう人もおり、それでしのいで新しい顧客を開拓していく人もいたりします。
優秀なビジネスマンの多くが、起業で失敗しない方法の一つに「顧客を作ってから起業すること」を挙げます。
そもそも、起業とは新しいお金の流れを作ることとも言えます。
先に流れを作っておけば、すぐにつぶれるようなことはありません。
準備その5.家族の理解
最後になりましたが、家族の理解も大切です。
起業はリスキーな行為とも言えます。
成功すればよいですが、そうでない場合、お金をはじめとしていろいろなものを無くしてしまいます。
起業できない場合、その大きな理由の一つに家族の理解が得られなかった、というものがあります。
理解を得られない場合、失敗したときはもちろん、成功していても家族が離れてしまう場合があります。
逆に理解が得られている場合、会社が大変な時に手伝ってもらえたりします。
また資金援助をしてくれることもあります。
成功した経営者の中には、反対されるのはわかっていたため、妻が妊娠して里帰りしている最中に起業した、なんて人もいたりしますが、自分の状況と合わせてよく相談することをお勧めします。
まとめ
以上、30代で起業する方法とは?今のうちに準備しておくべきこと5選!ということで見てきました。
20代から準備するに越したことはありませんが、30代の人も今まで蓄えてきた資金や知識などをもって独立することができます。
時間はすぐに流れてしまいます。
起業したいと思った時、すぐに準備を始めることをお勧めします。
仮に起業しなかったとしても、そのために蓄えたものは決して無駄になることはないからです。
この記事が読者の参考になれば幸いです。