30代から起業する方法とは

仕事を始めて数年経ち、会社の中でも給与に差が出始める30代。

自分の仕事ぶりに対して会社からの評価が低いと感じる場合や、給料が少ないと思った場合など、転職などの選択肢も頭をかすめますが、これを機に独立しようと考える人もいるのではないでしょうか。

30代は起業の適齢期?

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起業そのものは何歳からでもできます。

若くして成功した人もいれば、晩年になってから起業して成功した人もいます。

とはいえ、起業には知識や経験もいりますし、体力や気力も必要です。

しかし、体力のある若い頃は経験に乏しく、経験豊かな年齢になると今度は体力に自信がなくなります。

そこを踏まえると、やはり起業に最適な年齢というのはあるように思われます。
起業して成功するための最適条件は40歳・男性・資本金3000万円と言われていた時代もありました。
現在ではIT化の影響もあってか、若年層でも比較的簡単に起業することができるようになったとも言われています。

しかし、実際、企業をした人の割合が多い年齢はどうなのでしょうか。

年齢日本政策金融公庫の総合研究所が発表した「2016年度新規開業実態調査」をみると30代で起業した人が35.3%、40代で起業した人が34.5%、50代で起業した人が16.9%、20代で起業した人が7.1%、60代で起業した人が7.7%となっており、30代・40代で起業する人が、その7割を占めています。

参考:https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/topics_161222_1.pdf

起業する理由

就職して10年もたつと、自分のいる会社の全体像が自然と見えています。

このままでは出世は望めない事や、給料も頭打ちになるだろうこともおぼろげに見えてきます。

それに一通りのことがこなせるようになり、今のやり方よりももっといいやり方が見えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、会社の慣習などが邪魔をして、それを実現できないジレンマを覚えるかもしれません。

多分、別の会社に入ってもそこにはそこのやり方があって、自分の考えたやり方は受け入れられないだろうな、とも思います。
そうなると選択肢は一つしかありません。

先にあげた「2016年度新規開業実態調査」を参照すると、開業の動機の多くは、「自由に仕事をしたい」「知識やスキルをより活かしたい」「収入を増やしたい」という理由が多く、自ら今の会社を退職する人が起業する人の8割にのぼります。

開業するにあたって

ただし、開業するにはいくつか超えないといけないハードルがあります。
起業した後も長く続く会社にするためには、次のことが必要になってきます。

・資金の調達
・販売先の確保
・経営知識
・事業に必要な業務のスキル・専門知識
・家族の理解

事業を興し、継続していく上で必要な要素をざっくり示すと、以上の5つになります。

自分が新たにお金の流れる仕組みを作って、それを維持していく上で様々な知識やスキルが必要になってきます。
また現代の日本では、どのような仕事についても食っていくには困らないだけの給与がもらえます。

その中で起業をするというのは、動機が家族や社会のためとはいえ、一種のわがままでもあります。

多額の資金を投入して開業しますが、運転資金も人を雇った分だけ必要になります。

家族の理解に感謝せず、自分勝手な行動をとればお金とは別の意味で大きなリスクを背負うことになります。

30代で起業するメリット

30代で起業するメリットは、社会経験と体力がともに充実しているところでしょう。
20代では経験が足りず、50代では体力に心配があります。
特に起業する割合の多い40代と比べてみましょう。

40代も経験と体力が揃っていますが、30代と比べてどちらかと言えば、知識・経験の方に比重が傾いています。
30代は働き盛りです。

バリバリのプレイヤーとして働ける時期でもあり、多くの企業が主戦力としている年代でもあります。
一方で40代は最前線で実務を行うことが減り、リーダー・マネージャーとしてまとめ役をすることが多くなり、部下の管理や育成などを行い始めた時期でもあります。
第一線でバリバリと戦える30代で独立すれば勢いに乗れます。

逆に、一歩引いてものを見渡せる40代なら部下をうまく使いつつ堅実に会社を成長させていけそうです。

準備はいつからはじめればいいのか?

30代と40代は経験と体力のバランスがいいので、起業には適していると考えられます。多くの人が、この年代に独立を決心するのもうなずけます。

しかし、ここでもう一度振り返ってみたいことがあります。
たしかに起業は30代でするつもりですが、果たして、その準備はいつからすればよいのでしょうか。

そこに一つの答えを提示するなら、「独立しようと決心した時から」です。
起業するために必要な何かを考え、それをすべて満たした時に独立すればいいのです。

そういう視点を持ちながらどこかの会社に入って働く人と、なんとなく業務をこなしながら起業を思い立った人との間には同じ30代の起業でもすでに大きな差が生まれています。

リスクとどう向き合うか

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起業は成功すればハイリターンを期待できます。しかし、その期待値は普通に会社に就職して仕事をするよりも断然低いと言われています。

その中で、リスクに向きあいながら事業を続けていくにはお金以外の目的や動機づけが必ず必要になってきます。

本記事が、読者の参考になれば幸いです。

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