30代で稼げる仕事に就くための必要資格や条件とは
働き始めた20代と違って、30代にもなってくると昇進や昇給にも差が出始めてきます。
しかし、自分の働きに対して会社の評価や給与が低いと感じることも出てくるかもしれません。
また、人によっては就職先選びに失敗して、本来の希望とは別の職場で働いている人もいるかもしれません。
人によっては転職の二文字が頭をかすめるかもしれませんが、転職するにしても準備は当然必要になってきます。
今よりも稼げる仕事に転職するなら、それなりの用意をしておく必要があるのです。
何らかの資格を取ったり、語学を習得したり、20代から牙や爪を研いでいた人なら30代からの飛躍は十分望めます。
ここでは30代の人がさらに稼げる仕事に就くための必要な要素を、資格と条件の二つに分けてご紹介します。
30代で稼げる仕事に就くための資格
難関国家資格の取得
まずは難関国家資格の取得が考えられます。
医師・弁護士・会計士・税理士・弁理士などが挙げられます。
医師の場合は、大学で6年間学んで、2年間の研修医時代を経てから医師になることができますので、最低8年かかる計算になります。
もちろん医学部に入学することが前提なのですが、その医学部への入学も2浪3浪して合格を勝ち取る人が大勢いたりします。
例えば、高校卒業後2浪して、医学部に入り、研修医を経て医師になっても、その時はすでに28歳です。
仕事を始めてから医師を目指す人も稀にいますが、そのような人は20代前半で仕事を辞めるか、アルバイトに切り替えて医学部の入学を目指しているような例があります。
しかし、このような国家資格を取得しようと思う人たちは、ある時急に思い立って勉強を始めると言うよりは、かなり早い段階から準備を進めているようです。
実際にフルタイムで仕事をしながら勉強すると言うのはかなりの体力と気力、それにモチベーションが必要になってきます。
不可能ではありませんが、数年にわたって継続する強い意志が必要とされます。
業務に必要な資格の取得
先に挙げた難関国家資格は、仕事をする上で必ず必要になってくる資格でした。
しかし、中にはその資格がなくても、業務を行うことができる仕事もあります。
資格を取らなくても、仕事はできてしまうので問題ないですが、会社はその資格を取れと勧めてくる場合もあると思います。
例えば、IT関係で言えば、応用技術者試験を始めとしてシステム・アーキテクトやプロジェクトマネジャーなどがあります。
これらは確かに資格を取る必要もありません。
しかし、技術者を派遣する際や、開発案件を請け負う場合には、顧客を説得したり、安心させたりする効果が望めるのも確かです。
また、資格取得に応じて給与をアップさせる旨を雇用条件に明記している会社もあります。
様々な資格があるので、一概には言えませんが、このような場合、その資格の取得を一考する価値は十分にあります。
30代で稼げる仕事に就くための条件
外国語はできて損はない
30代は同期の中から昇進する人が出てくる時期でもあります。
その時に、役員たちが昇進者を選ぶときの選考基準に外国語習得が入っている場合もあります。
そうでなくても、昨今は大企業だけでなく中小企業でも、外国の企業と提携して仕事をすることが増えている時代です。
その状況の中で外国語ができる人は、会社の中でも頼もしい存在です。
英語・フランス語・スペイン語・中国語など様々な言語がありますが、かつて植民地を多く持っていた国の言語は使用する人の数が多いので、便利に使える傾向にあります。
迷ったら、英語を学習しておくのをお勧めします。
企業の中には、昇進にビジネス英語の試験であるTOIECの点数を一定ライン保有していることが条件である会社もありますので、外国語を習得することに損はありません。
マネジャーとしての能力を磨く
30代は、自分も同期の人間も昇進を始める年齢です。
グループリーダや係長などになって、部下を持ち始めてもおかしくない時期です。
早い人なら課長程度への昇進もあるでしょう。
しかし、出世できる人と、できない人の差はどこにあるのでしょうか。
それはマネジャーとしての能力です。管理者能力です。
自分の方がより仕事ができるのに、何故あいつの方が早く出世するのかわからないという感想を持つ人もいるかもしれません。
会社内を舞台にしたドラマならありがちなシーンですが、これはプレイヤーとマネジャーの能力がそもそも違うからです。
自分が効率よく働けるのと、部下を効率よく働かせることは違う才能が必要になってきます。
あまり特定の分野を例にとるのも誤解を招くかもしれませんが、例えば、優れたスポーツ選手がよいコーチや監督になるかといえば、そうでもないのは感覚的にお分かりだと思います。
より高度なコミュニケーション能力の獲得
仕事を長くして来れば、勘が養われます。
職人が機械では不可能なミクロン単位の誤差で部品を仕上げるように、ビジネスマンも仕事の勘が働くようになってきます。
顧客のちょっとした態度の変化や言動から、競合相手が現れたかもしれないことを敏感に察知するビジネスマンもいます。
もし、そのサインを見過ごして何も手を打たずにいれば、契約をライバル会社に持っていかれる可能性も大きくなります。
職人の仕事を例にとりましたが、これは知識ではなく経験から獲得できる能力であり、一歩引いて周囲を見渡せるようになれば、仕事の幅も広がります。
年齢にあったより良い仕事をするために
20代、30代、40代と働き方は年代で変わってきます。
それぞれの持ち味を生かして仕事をしていくことになります。
年齢に見合った能力を獲得していけば自然と収入は高くなっていきます。