20代で起業を成功させた人の起業方法のコツとは?
日本政策金融公庫の総合研究所のデータによれば、その年起業した20代は全体の7%ほどとなっています。毎年、少しずつ違ってきますが、例年多少増減する程度であり、その割合は決して多くはないようです。
起業する年齢でもっとも多いのが、30代と40代でともに35%ですが、これは自己資金、業務スキル、経営知識、人脈などが整ってしっかりと事業を続けていくために必要なものを揃えるのに時間がかかるためだと思われます。
成功の定義は人それぞれ
かつて、起業がもっとも成功しやすいのは、男性・40歳・資本金3000万円以上と言われていたこともありました。しかし、有名な創業者を見ていると、独立して成功した人の年齢は様々です。
20代で成功した人もいれば、晩年になって創業してようやく成功した人もいます。
皆さんが良く知るKFCのカーネル・サンダースは65歳で創業しています。それまでに事業で小さな成功や失敗を繰り返していましたが、晩年にようやく成功することができました。
成功の定義は人によって違うため、一概には言えません。
大成功して名前のある企業に育てることを成功と呼ぶ人もいれば、小さくてもしっかりと営業を続けることを目的とする人もいます。
ただし、特に20代のような若い世代において、起業を成功させてきた人にはある種の特徴がみられるのも事実です。
20代で起業して成功した人の特徴
もっとも成功の定義が人それぞれとはいっても、失敗の定義は一つと言えます。それは会社をつぶしてしまうことです。
会社が倒産してしまっては、元も子もありません。しかし、細々とでも続けていくことができればチャンスはまためぐってきます。
では、どうすれば会社をつぶさないで済むのでしょうか。特に20代で起業を成功させた人はどのような方法で起業して、事業を継続してきたのでしょうか。
時代の流れに読む
例えば、20代でとくに成功した人たちの例を年代順に見てみましょう。
まずは1980年代。
起業して、大成功を収めた人、というと最初に思い浮かべるのはマイクロソフトのビル・ゲイツではないでしょうか。
パソコンを使う上で必須となるオペレーティング・システムのWindowsシリーズを知らない人はいないでしょう。
彼は20代の時、コンピューターが個人に幅広く普及する未来を予想していました。また、同じ未来を予想したのがApple社のスティーブ・ジョブズでもありました。
結果は語るまでもありません。彼らの予想は見事に的中し、会社は世界的な企業へと成長しました。
また、時は流れて2000年。
このころから徐々にインターネットが普及し始めました。携帯電話が普及し始めたのもこのころです。
それまで一部の人たちしか使うことができなかったものが、一般に普及しましたが、初期のインターネットはURLごとにホームページが乱立しているだけの世界でした。
そこでユーザーと情報を結びつけるために、ポータルサイトや検索エンジンと呼ばれるものが生まれてきました。有名なのはGoogle、Yahoo、Livedoorなど。
ネット関連のビジネスを主軸とする企業も出てきました。ちなみにそれぞれの会社の創業者は前身となる会社を設立した時までさかのぼると20代でした。
これらの大成功した会社の例に倣うならば、会社を成長させる、継続させるためのカギがおのずと見えてきます。それはそれぞれの若い創業者は時代の波にのって会社を継続させ、成長させていることです。
事業にはどうしても流行り廃りもあります。新しい技術によって、古い技術は陳腐化します。携帯電話がある今、ポケベルを売ってもそれほど儲かりそうもないことは自明の理です。
未来を想像して経営する
現在の日本では企業の平均寿命は5年~7年ほどと言われています。技術進歩が速度増加や、グローバル化など企業を取り巻く環境も大きく変わったことも影響しているでしょう。
これまで大企業の成功者を例にとって話を進めてきましたが、会社の規模は小さくなっても同じことは言えます。
環境変化は会社の大小に関係なく襲い掛かってきます。その中で、吹き荒れる風を、追い風にできるか、逆風にしてしまうかで会社が成長・継続できるか、それとも縮小してしまうかで大きく変わってくるのです。
参考:http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090212/185916/
まとめ
20代で起業を成功させた人の起業方法のコツとは? ということで見てきました。
20代の人が起業で成功するためには時代の流れを読んで経営することが必須になってきます。先見の明を持つ、と言い換えてもいいでしょう、意識するのとしないのとでは大きな違いが出てきます。
企業には2種類あります。新しいドメインで起業するか、それとも既存のドメインをより効率化して起業するかの二つです。しかし、20代で成功できた人の多くが新規ドメインを選択しています。
大切なのは、すでに儲かっている業界を選ぶのではなくて、これから儲かる業界を選ぶということです。金の生る木よりも、花形事業を選択することで起業を成長させることができるのです。