若くして独立を成功させた人に共通しているポイント
成功の定義は様々ですが、若くして起業し、会社を巨大な企業へと成長させたというのも間違いなく成功したと言えることでしょう。
しかし、若くして独立することは非常に大変なことです。
かつて、起業して成功するための条件は40代・男性・資本金3000万円と言われていたこともありました。
日本政策金融公庫の総合研究所が発表している資料によれば、起業する人の7割が30代・40代というデータもあり、多くの人がその年代での起業を選択しています。
20代の起業割合は約7%ほどであり、決して多くはありません。
その理由の一つには十分な社会経験を積んでから独立したいという考えもあるでしょう。
若くして起業するということ
若いということは社会経験が浅いということです。
これはどうしようもないことなのですが、逆に言えば、何のカラーもついてないので、企業側としては採用して自分の会社のカラーに染めやすいということでもあります。
若いと伸びしろもあるとみなされるため、就職も転職もしやすいく、多くを望まないならば、普通にどこかの会社に入って働くほうがはっきり言って楽だと言えます。
しかし、仕事そのものが好きだったり、どうしてもやりたいことがある場合は起業を選択しなければならないこともあるでしょう。
成功者たちの共通点
何を仕事にするか、何で起業するかは永遠のテーマと言えます。
特にやりたいことがあるなら、それをすればいいのですが、大きく稼ぎたい、経済面で成功したいとなると選ぶ仕事は決まってきそうです。
そんな中で、成功した人たちはどのような仕事を選んで起業してきたのでしょうか。
今、社会に普及しているものは何でしょうか。
そして、それを提供している大企業を想像してみましょう。
ぱっと頭に浮かぶのは車・パソコン・インターネット・携帯電話などなどがでしょうか。
しかし、様々であるために一見共通点がないように見えます。
そうなると、結局才能があったから、努力をしたから、運があったから、などという結論に陥ってしまうかもしれませんが、実は共通点はあるのです。
時代の波に乗ること
人間の力というのは、とても小さなものです。
特に個人の力など、少し風が吹けば吹き飛んでしまうほどのけなげなものです。
『ニーバーの祈り』という言葉があるのですが、それはこういうものです。
“父よ、私に変えねばならないものを変える勇気を、どうしようもないものを受け入れる静穏を、そして、それらを見分ける洞察力を与えて下さい。”
人間が変えられることには限界があります。そして、変えられないことを人は「環境」と呼びます。
人は自分を取り巻く環境を変えることはできません。その中で、必死にもがくしかないのです。
しかし、たとえ、その環境が激流であり、逆らうことはできなかったとしても、人はその流れに乗ることならできます。
時代の波に乗った起業家たち
それでは若くして時代の波に乗り、成功を収めた経営者たちを見ていきましょう。
時代には今まで様々な波がありました。
その中で埋もれていったものもあれば、社会全体に普及していったものもあります。
まずは1980年くらいからお話していきましょう。
コンピューターの普及
1980年代は、コンピューターが普及し始めた年です。
その時、波に乗ったのがビル・、スティーブ・ジョブズです。
この二人の名前を聞いたことのある人も多いと思います。
それぞれ、マイクロソフトの創業者、アップルコンピューターの創業者です。
彼らは当時高価であり大学くらいにしか設置されていなかったコンピューターを、一人一台持つ時代になると予感し、それを的中させて時代の波に乗ります。
結果はご存知の通りです。彼らは創業当時ともに20代でした。
インターネットの波
また、それから20年後の西暦2000年インターネット普及時にも20代で創業して大成功を収めた人物がいます。ジェリー・ヤンとデビッド・ファイロの二人です。彼らはYahoo!の創業者でした。
また、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの二人がGoogleを創業したのは、ふたりが25歳でした。
日本にも大きく普及したインターネットの波に乗った起業家がいます。
楽天の三木谷浩史とライブドアの堀江貴文です。三木谷が最初の会社を起業したのは30歳の時、そして堀江が最初の会社を起業したのが24歳の時でした。
また、ツイッターで頭髪が後退していることをいじられたとき、「髪の毛が後退しているのではない、私が前進しているのだ」とユーモアのある返しをしたソフトバンクグループの孫正義社長も、最初の会社を立ち上げたときは24歳でした。
こうしてみると、大成功を収めた起業家たちの多くが、若くして時代の波に乗った、という共通点が見えてきます。
時代を先取りにする嗅覚
若くして独立を成功させた人に共通しているポイントということでみてきました。
成功したいと考える起業家は多いと思います。
しかし、どんなにいいアイデアでも周囲の環境次第で流行りも廃りもしてしまいます。
そこで考えなければいけないのは、これから何が来るかを敏感に感じ取ってそれをビジネスへと転換する嗅覚と言えます。