”若くして独立する”という道を成功させるコツ
若くして独立したいと考える方も大勢いると思います。
しかし、独立に必要な条件が満たせずに、断念している人もいるでしょう。
条件が満たせても、自分の作った会社が存続し、成長していくイメージができない方もいるかもしれません。
そんな人たちが独立して成功するために必要ないくつかの要素をピックアップしていきたいと思います。
若くして独立する人の割合
「若い」ということの定義はあいまいですが、一般的に社会で「若い」と言う言葉が使われるのは、20代から30代前半くらいまででしょうか。
相対的な評価なので、自分が所属している会社や集団に50代・60代が多ければ、40代でも若いといわれることになるので何とも言えないところです。
日本政策金融公庫の総合研究所が発表した「2016年度新規開業実態調査」を見てみると、
起業した人の年齢別の割合が、30代35.3%、40代34.5%、50代16.9%、20代7.1%、60代7.7%となっています。
これを見ると30代と40代の起業が同じくらいの割合で多く、一般的と言えそうです。
また、この中で比較するならば、20代での起業が若くして独立すると言う意味になりそうです。
起業に必要なもの
まずは起業に必要なものを見ていきましょう。
起業するだけなら簡単ですが、準備ができていないと会社はあっという間に潰れてしまいます。
まずは基本的な準備した後で、特に若年層で起業するときのコツをいくつか紹介していきます。
資金の調達
第一に資金の調達です。
何をするにもお金が要ります。
どこかにスペースを借りて仕事を始めるにしても、仕事に必要な機材をそろえるにしてもお金がかかります。
毎月の家賃と光熱費、人を雇えば給料も出す必要があります。起業当初は、なかなかお金が入ってこないので最低3ヶ月分くらいのランニングコストは確保しておいた方がいいと言うのが通説です。
販売先の確保
売れる当てがないモノやサービスを必死に売っても徒労に終わるだけです。
まずは販売先の確保です。ただし、これが一番難しいでしょう。
顧客を見つけてから起業すれば、モノやサービスを売ってお金の流れを作ることができます。
あとは、その流れを途切れさせないようにし、さらに別のお金の流れを作っていけば、自然と会社が成長します。
経営知識
経営には当然、知識が必要です。
財務諸表くらいは読めたほうがいいです。
また、キャッシュフローの概念を知らないと、売掛金があって企業としては黒字でも倒産してしまうこともあります。
事業に必要な業務のスキル・専門知識
システム開発だったらプログラミング、弁護士だったら弁護士資格、レストランなら調理技術と、業務に必要なスキルや知識は会社のコア・コンピタンスを担うことが多いため、是非とも力を注ぎたい部分です。
業務によって生み出されるモノやサービスに顧客が満足すれば、リピートも増え、会社の安定的な経営に役立ちます。
家族の理解
当然、家族の理解も必要です。
一般的に会社に就職して給料をもらうのと、会社を興して稼ぐのとでは、期待値に大きな差が出ると言われています。
起業はよりリスキーな選択と言えますので、それに付き合ってくれる家族には理解を求める必要があります。
若い経営者が不利になるのは
起業するための準備を見てきましたが、ここからは若くして独立した人のための話をいくつかします。
特にここで言及するとすれば、若い経営者が不利になるのは、経験不足とみられることでしょう。
そして、会社の代表が自分なので、会社自体も経験不足に見られてしまいがちです。
しかし、経験は一朝一夕で得られるものではありません。経験は、長い年月の繰り返しの中で身に着けていくしかないのです。また、会社の信用も取引を重ねることで、高めて行くしかありません。
大きなプロジェクトのリーダーを任される年齢になって、実際にそれを成し遂げた実績を持って独立した人と、一兵卒として働いた経験しかない人では信用度も違います。
どちらの会社に任せようかコンペになったときに、不利に働くのは間違いないのはわかると思います。
若い経営者は、自分が勝負する土俵をしっかり選ぶ必要があると言えます。
例えば、企業を相手にしたB to Bの商売だと、上記のようなことが十分に起こりえます。
しかし、一般人を相手にしたB to Cの商売であれば、経営者が若いかどうかで選ぶことは少なくなります。
どのスーパーで買い物しようかをその経営者の実績で選ぶことはないと思います。
どの飲食店で食事しようかもその店の経営者の実績で選ぶことも比較的少ないはずです。どのような業界で独立するかはわかりませんが、このような土俵ならインパクトや中身で勝負できそうです。
だからと言って企業間同士の取引ができないと言うわけではありません。
小さなチャンスをしっかり拾っていけば、立派な実績が作れます。そうして、積み上げた実績が信用となって、より大きな取引へと発展していくのです。
若い経営者の武器
若い経営者の武器の一つはやはり自由な発想です。
提供するサービスであれ、自社の業務内容であれ、知っていれば特に考えずにその通りに処理することが多くなります。
しかし、何も知らなければやり方は自由です。
自分たちで試行錯誤しながら作り出したものが、まっさらな状態から作り出されたものが、既存のものより優れていることは十二分にあり、それが今までのやり方にとってかわる時、そこにお金が発生する可能性が出てくるのです。