若くして独立した人の共通点とは?
自由と責任は背中合わせです。
選択する自由が大きければ大きいほど、それに伴う責任も自分に降りかかってきます。
自分の上に誰かがいれば、その人が自分の責任の一部を肩代わりしてくれることもありますが、その傘の下から出て、独立するということは何の保障もない世界に自ら飛び込むということです。
これは非常に危険なことであると同時に、実に魅力的なことでもあります。
なぜ独立するのか
人が起業を志して独立するのは、様々な理由があります。単純に経済的に成功することを目指している場合もありますし、どこにも就職することができず仕方なく起業をする人だって、実はいます。
しかし、こと若者が独立するにはどのような理由が多いのでしょうか。彼らに共通することはあるのでしょうか。
自分の力を試したい
若く自信がある人ほど、自らの力を試したいと思います。
医師・弁護士・会計士・調理師・美容師・大工その他もろもろ、職人や士業に多いタイプですが、彼らは自分の腕やサービスが社会でどの程度通用するかを試したいと思っています。
手に職があれば再就職もしやすいので、もし自分の事務所や会社、店などがうまくいかなくなっても、比較的生活を立て直しやすくもあります。
自分の城を持ちたい
自分の力を試したい、大成功を収めたいという人も中にはいますが、そうでなくてもある程度繁盛すればいいと思っている人もいます。
仕事は自分のライフスタイルに密接に関係するので、できるだけ自分に居心地のよい環境で働きたいと思っている人も少なくあります。
小さくても、自分の城を持ちたいと思う人も大勢います。
プライド
ゼロから何かを作り上げる喜びや、成し遂げたときの達成感が独立にはあります。
社会の荒波の中で、誰の力も借りずに自身の足でしっかりと立ち続けるのはプライドの表れとも言えます。自分で人に頭を下げるのはよいが、誰かに下げさせられるのを嫌う人もいます。
人間は感情の生き物であり、若い多感な時期に独立するのにこのような理由も含まれます。ただし、これのみが理由で独立することはあまりないように思われます。
新たなビジネスチャンスを見つけたり、独立のめどが立ったりしたときにこのようなプライドが再び胸の奥で湧き上がってきます。
家族・親族に経営者がいる
若い経営者の中には、家業を継ぐ人もいます。
あるいは家業を継がなくても、その血を受け継いで別の分野で独立する人もいます。経営者一族なんて言葉もありますが、親族の誰かが起業する時には、一族から出資が集まったりします。
起業はリスクの高い行為ですが、しっかり投資できる人にとっては資産を増やすチャンスでもあります。
ある投資家が10のうち成功するのは1か2くらいであると言いましたが、その1か2でも損した分を補填して利益を出すことができるのです。
話がそれましたが、家族・親族が経営者でその背中を見ている人が、幼いころから漠然と起業家になることを考えていることが多いのも事実です。
スポーツ選手の息子が同じスポーツをするように、俳優の息子が同じ道に進むように。血筋や環境が人間の志向に与える影響はこういうところにも出ます。
ビジネスチャンスに気づいてしまった
社会がどのように変化していくのか、その中で何が陳腐化して、何が必要とされていくのか。社会という広い範囲でなくても、自分の働く業界内だけでもアンテナを張っている人ならば、ある時、ふっとそれが見えてしまう時があります。そして、その中にあるビジネスチャンスに気づいてしまう時があります。
社内でそれを提案する人もいるかもしれませんが、自分でそれを始めればはるかに大きな利益が自分の懐に入ってきます。
そのまま自分のために使うこともできますし、それをもとにさらに大きな事業を始めることもできます。
ただし、自分で始めるからにはすべてのリスクは自分が追わなければなりません。リスクとリターンのジレンマですが、勇気をもって決断したとき独立が始まります。
特に若い世代が独立するときは、新しい環境でのビジネスを思いつくことが多いようです。パソコン・携帯電話・インターネットなど、一般に普及していきましたが、その周辺でもビジネスを立ち上げる若い世代も大勢いました。
イノベーションの波は一つのチャンスです。
次の波はビッグデータの活用や、仮想現実、拡張現実の進歩などが挙げられていましたが、2017年現在では、すでにそれらのビジネスも初期段階に差し掛かっていると言え、これからますます成長していくことが予想されています。
まとめ
若くして独立した人の共通点とは?ということで見てきました。
若くして独立する人の共通点は、独立する動機にその特徴があります。どんなに頭の良い人、仕事のできる人でも、独立する気がなければそれをしません。
また、一般の企業に入っても十分に経済的に満たされた生活を送れることが多いので、現状に満足してしまうことも多いのです。