年収500万以上の仕事を行う時に必要なスキル
年収500万円以上稼いでいる人の割合は全体の3割ほど。
とはいえ、職種や会社によっては周りの人と同じように働いているだけで達成できる人もいることでしょう。
しかし、残り7割の人が400万円台以下の年収であるのも事実です。その壁を抜けて年収500万円になった時には、チームリーダーや、管理職になっていることが多いはずです。
今回は年収500万円以上の仕事を行う時に必要なスキルを見ていきたいと思います。
年収500万円を超える年齢
年収500万円を超えるのはどれくらいの時期なのでしょうか。
年齢と平均年収のデータを見てみると、以下のようになります。
男性
- 25歳 345万円
- 30歳 439万円
- 35歳 500万円
参考:https://hatarakus.jp/age-average-annual-income#30
男性に限って言えば、年収が500万円を超えるのは30代後半~40代前半に差し掛かってから、と言えるようです。
30代後半と言えば、勤続10年以上であり、業界の事情にも精通し、社内のことも十分に把握しています。一人前以上の立派なビジネスマンがそこにはいます。
また、そんな彼らには役職がつき始める頃と言い換えることができます。
部下を持ち始める頃
年収500万が先か、リーダーになるのが先か。
鶏と卵の話ではないですが、年齢的にはぼちぼち役職がつき始める頃と言えます。
チームリーダー・グループリーダー・係長など、呼び名は会社で違いますが、部下を使って業務を回す存在になる頃です。
その時に、どのようなスキルが必要になってくるでしょうか。
高度なコミュニケーションスキル
なによりもまず、高度なコミュニケーション能力が必要です。
リーダーになると、話をしなければいけない人の数は当然増えます。
今までやり取りのなかった人とも会話をする必要が出てきます。
より重要な顧客と打ち合わせする機会もあるでしょう。
コミュニケーションと一口でくくってしまうとわかりづらいかもしれませんが、
プレゼンテーション能力、ヒアリングスキル、服装や相手に見せる表情すらもコミュニケーションの一環です。
例えば、普段あまり会話のない部下が、「一緒にランチにいきませんか」と誘ってきたらあなたは何を考えるでしょうか。
うれしいな、と思うでしょうか。それとも、おごらされるんじゃないかと勘繰るでしょか。
管理者向けのセミナーを受けたときに聞いた正解は、「その部下に何か悩みがあるのか聞く」だそうです。
ささいな行動でも、普段と違う動きをした部下にはそれなりの理由があるはずです。
おい、どうした? 何かあったのか。と昼食後にでもさりげなく聞くことで、部下の悩みや不満を芽の小さなうちに摘み取ることができます。
計画力・調整力
これは個人で行う業務でも必要とされます。
しかし、リーダーは自分の計画だけではなくて、部下の計画も管理する必要があります。
それぞれメンバーの力量を把握して、適した業務配分をすることでスムーズに業務を進めることができます。
もっとも、膨大な実務をみんなで必死にこなしているのが実態だと思います。
細かい業務になってくると時間的な見積もりも誤差が出ます。
そんな時、早く終わった人に別の仕事をさせたり、誰かのヘルプをさせたりするのは全体を眺めて調整するリーダーの役割であり、必須スキルです。
危機管理能力
景気の上下や社内事情など、自分たちを取り巻く環境は日々変化しています。
その状況の中で、業務に支障をきたすような原因を素早く察知して対処するのが危機管理能力です。
取引先のキーマンと打ち合わせしているが、相手はどこかよそよそしい態度です。
こんな時は気を付けておきたいものです。契約をパッと切られてしまったら、直近の売り上げが立たなくなってしまう可能性もあります。
危機は当然社内にもあります。
入社5年でもう大丈夫だろうと思い、仕事を任せていたが、いざ納期になった時に半分もできていなかった、なんてこともあり得ます。
任せた部下のスキルマップに合わない仕事を割り振ってしまったのか、それとも単純に計画ミスなのか。しかし、いくつかのマイルでしっかりと進捗確認をしておけば防げたことです。
作業の遅延を報告しなかった部下も悪いですが、確認を怠ったリーダーの責任でもあります。わりとよくある管理者の失敗です。
部下に気持ちよく仕事をさせる
人間は感情の生き物です。
よってそのスペックは感情によって大きく左右されます。
すごくやる気のある時と、どうしても仕事が手につかない時があります。給料をもらっている以上、個人の事情に関係なく働くのが義務とはいえ、誰にだってこういうことは起こり得ます。
リーダーに割り振られる業務は、自分一人では完遂できるサイズではありません。部下と協力してようやく達成できる大きさであることがほとんどです。
分散型の業務ならいいですが一連の手続き型の業務の場合は、どこかがボトルネックになってしまうと途端に効率は落ちます。
リーダーの素質のある人は夢や理想を語りがちです。しっかり仕事をしろ!と言うのも簡単なことですが、それでは部下にはマイナスの変化が訪れそうです。
大切なのは「聞くこと」です。
たとえ根本の解決にならなくても、話を聞くだけで、部下はあなたが気を使ってくれていると考え、悩みを抱えながらも仕事に前向きになります。何かしくれた人に対して恩返しをしようという気持ちが生じることを返報性と言いますが、言葉にしなくても人が日常でしているやり取りの一つです。
まとめ
以上、年収500万以上の仕事を行う時に必要なスキル、ということで見てきました。
年収500万円に到達するのは、30代後半から40代前半であり、その頃にはリーダーとなって部下ができている人も多いでしょう。明確な役職はなくても企業の主戦力として、後輩の指導や補助も業務の一環として行っているかもしれません。
そんな時、リーダーとしてまとめ役としてのスキルが必須になってきます。