大阪で稼げる仕事は? 男性編
大阪と言えば、経済規模や存在感で東京と双璧をなす大都市。
平均年収では、東京、神奈川、愛知などと共に例年トップ5に入り、高い水準で安定した経済状況にある都市と言えます。
しかし、人口の減少や、企業の流出など、いくつかの問題をはらんでいるのも事実。
大阪経済をけん引してきた電機関連のモノづくりもリーマン・ショック以降の円高の影響で頭打ちになり、『地盤沈下』などと揶揄されることもあります。しかし、そこはなんといっても大阪。
稼げる仕事は確実にあります。
かつては稼げた電機関連 モノづくりの空洞化
2008年以降、大阪ではモノづくりが限界を迎えています。
大阪は本来、電機関連のモノづくりが強みで、大田区・東大阪などに町工場が多数存在していました。
そこで生産された高品質の製品を輸出することで、大阪の経済を支えていたのです。
しかし、リーマン・ショックにより円高基調になり、モノづくりは価格面で国際的な競争力をうしなってしまいました。解決策は生産拠点を人件費の安い海外に移転すること。
大阪の工場は次々と海外に出ていくことになります。ですが、それは言うまでもなく、空洞化の始まりです。他の製造業でも見られる現象ですが、電機関連は韓国や台湾などのメーカーと熾烈な争いをしなければならず、空洞化が特に早い速度ですすみました。
今の大阪の強みとは
2017年現在、大阪はリーマン・ショック以降の円高の影響で、電機関係のモノ作りは厳しい状況になっています。
2020年のオリンピックに向けて経済が加速している東京、自動車産業などの強力な経済基盤をもつ名古屋などと比べると、やや盛り上がりに欠けています。
そんな大阪ですが、調子のいい業界は確実にあります。
それは近年インバウンドで盛り上がっている観光業界と、もともと大阪で根強く発展している医療業界です。
インバウンド 観光業界
『インバウンド』という言葉を耳にされたことはあるでしょうか。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、『インバウンド』とは一言でいうと「外国人が訪れる旅行」の事です。
現在、大阪には外国人観光客の3人に1人が訪れると言われていて、その最も人気のスポットが心斎橋近辺です。
外国人が大阪を訪れる理由はいくつかあるのですが、空港からのアクセスの良さ、買い物のしやすさ、そして、リーズナブルな料金のホテルが多数存在することが大きいでしょう。とくに近年はアジア方面からの旅行客が多く、賑わいを見せています。
このような状況で、観光業界で働くことは、男性が大阪で稼ごうと思った時の選択肢の一つになりえます。
食い倒れの文化 飲食業界
また、大阪の観光業を支える要因の一つに、食い倒れの文化があります。大阪独特のB級グルメをリーズナブルな値段で体験できるのは、外国人だけでなく、日本人にもうれしい
体験の一つと言えます。
インバウンドで海外から大阪にやってきた観光客は、当然、そこで食事をすることになるのですが、『食い倒れ』の値段の安さや、美味しさに驚く方も多く、その反応はインターネットを検索すれば山のように出てきます。
飲食業界は参入障壁が比較的低いため、気概のある方は自身で開業するのも視野に入れてもいいでしょう。
医療関連
大阪は、実は医療関連の機関や企業が多く集まっている地域。
医療関連メーカーと大学は産学連携で、再生医療の分野で先進的な研究を進めています。
また、薬事審査などを担う医薬品医療機器総合機構(PMDA)の支部が大阪市北区のグランフロント大阪に誘致されました。
さらに医療分野で国家戦略特区の指定も受け、地域全体で医療を盛り上げていこうとしています。
このような状況はまさに追い風と言え、将来性も十分ある魅力的な業界と言えるでしょう。
将来を見据えるなら、電機関係も視野に入れていい
業界にはその時代のトレンドがあるため、調子のいい時もあれば悪い時もあります。
もともと、大阪の経済をけん引していた電機関係もその波にのまれて、現在では分の悪い戦いを強いられています。
しかし、将来的にはどうかというと、復活の兆しが見え隠れしているのも事実です。
その一つは、先にお話しした医療関連との連携です。電機関係の技術は医療分野への転用が比較的容易なため、うまく連携できればともに成長していくことができます。
もう一つは、人手不足の解決に電気関連の技術が生かせることです。
簡単に行ってしまえば、業務のロボット化です。
大阪は人口の流出は止まりましたが、死亡率が出生率を上回る自然な人口減少が続いています。
これを解決するには仕事の機械化が必要になっており、潜在的な需要はあると言えるでしょう。
まとめ
大阪で男性が稼げる仕事という事で、大阪の現状や、調子のいい業界などを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
これは大阪だけでなく日本全体で言えることですが、2017年現在深刻な人手不足の状況でもあります。業務の機械化も進んでいますが、まだまだ改善はされていません。
そのような状況の中で選びさえしなければ仕事を得るのは難しくありません。
しかし、稼げる仕事というのは一握り。本記事が稼げる仕事を探す、読者のお手伝いになれば幸いです。