30代で稼げる仕事。今もっともアツい注目の職業とは
30代の平均年収はいくらかご存知でしょうか?平成25年度国税庁の「民間給与実態統計調査」によると平均414万円であることがわかっています。稼げる仕事とは一体どんな仕事で、いくら稼ぐことができるのでしょうか。統計を見ていくと、ガッツリ稼げるかどうかというのは、働く企業によって大きく変わってくるということがわかってきました。その実態を、年収ランキングを元に明らかにします。そして、それらの稼げる仕事に就くためにはどのようなスキルを持っていれば良いのかも合わせてご紹介します。
中途採用も増加傾向にある商社マン
年収ランキングで上位を占めているのは商社です。とりわけ総合商社であれば30代社員の平均年収は1000万円前後となっています。中堅商社であっても平均年収に比べると高額な平均年収を得ることが可能です。
一般的には、商社の採用は新卒採用中心というイメージが強いでしょう。現在、総合商社が手掛ける事業は貿易のみならず投資、不動産、メーカーのような事業へと多角化しています、そのような背景もあって、以前に比べて特定分野に対する専門的な知識や経験を持った人材を募集しており、中途採用も増加傾向にあるようです。たとえば金融、不動産などの異業種から商社への転職もあるようです。もちろん、商社に採用されるのは容易ではなく、ハードルは高いのですが仕事のやりがい、そして得られる年収も満足できるものでしょう。
圧倒的な成長をとげることができるコンサルタント
商社マンに並んで年収ランキングの上位を占めているのはコンサルタント企業です。
経営戦略系やM&A関連などが名を連ねています。これらのトップコンサルタント企業の30代社員の平均年収は1000万円を超えていることもあります。コンサルタントは論理的思考能力を前提として、金融、ITなどへの深い知識のみならず、社会事情などの幅広い知識も求められます。
また、顧客として話をする相手は経営者であることが多く、その分かなりのプレッシャーと責任を伴うチャレンジングな環境に身を置くことになるでしょう。そして激務な仕事であることでも有名です。心身ともにタフであることが条件といえます。しかしその分、そのようなチャレンジを乗り越えていくと圧倒的な成長と高い報酬もついてきます。
引き続き高収入の広告代理店
大手広告代理店の30代社員の平均年収は、1000万円に近い水準を維持しています。
しかし広告業界においては、インターネット広告などのこれまでのマス広告に頼らない広告が多数誕生し、変化によって、これまでCMなどのマス広告を主な収入源としてきた広告代理店は苦境に立たされているように思います。
実際のところ広告代理店はその変化にどう対応しているのかというと、変化を取り入れることで対応しているようです。これまでのようなCMなどのマス広告のみならずビジネスモデル自体を変化させ、マス広告以外にもブランディング事業、インターネット広告とCMを組み合わせた総合的な広告事業を展開するようになっています。
総合商社にも通じることですが、事業を多角化させて生き残ろうとしているのです。その事業内容の変化は採用にも影響を及ぼしており、インターネット広告、Webマーケティングなどの異なる広告エリアに精通した人材を中途で採用する傾向にあるようです。
将来性のあるプログラマー
前述してきた仕事と異なり、将来性、そして企業に依存しないで稼げる仕事としてプログラマーは有望です。自身の技術が年収にダイレクトに反映されやすく、フリーランスで働ける環境もあります。プログラマーを得てSEにステップアップするキャリアラインもあり、かつIT業界はいまだ活況ですので、将来的にも給料の伸びが期待できそうです。
30代プログラマーの平均年収は510万円で、前述してきた仕事と比べると、見劣りする部分もありますが、今後も引き続き需要が増加していき年収も成長していくと考えられる職業です。Webサービスは引き続き増加していくことが予想されますし、最近話題のスマート化やIoTなどもプログラミング抜きでは成り立たない産業です。
すでに米国においては、プログラマーは各企業の取り合いになっており年収1000万円を超える給与を得ているようです。プログラマーに関しては所属している企業によらず自分の腕一本で高額な年収を狙っていくことができる職業であるといえます。
■まとめ
統計を見ていく中でわかったことは、稼げる仕事の中心は大企業ということです。稼げるようになるためには働く場所を変えることも1つの手です。
しかし、そのためには働く場所を選ぶことができるようになるためのスキルが必要です。前述したように事業内容を変化させている大企業は中小企業からの人材も採用している傾向にあります。30代でスキル、経験のある人であれば大企業へ転職するチャンスも増えている時代となっているのです。また、プログラマーなどの腕に自身のある方は、独立してフリーランスとして働くことも選択肢のひとつです。